「セカンド保活」という追い打ち

 子育ての少しばかりの楽さを取るか、受験&入学が重なる後の経済面の大変さを取るか、3歳差にしたって悩ましい。私の周りの2人目、3人目のワーママたちは、多くが(1)「実家が近くにある」、(2)「祖父母との同居を始めた」、(3)「仕事を辞めた(ないしは部署移動)」系であり、子育て前は内心「どうかしてる!!」と思っていた義両親との同居すらも、「分~~~かる~~~~~~~」と深くうなずいてしまう。勤務時間含む、勤務形態の変化なしに、子どもの数を増やすことは容易ではない。

 追い打ちをかけるのが“セカンド保活”である。これには正直憤慨している。2年前に「ブラック雛祭り」(=待機児童)を経験した私は、「次の子を産むころにはきっと事態はよくなっているはず」と未来に希望を託した。だってそうでしょ!? 折しも時は「ニッポン死ね」問題真っただ中。さすがの男女格差大国とはいえ、これほどブラックな問題を早期解決しないわけがないと思っていたのだが、蓋を開けてみると待機児童数は3年連続で増加とな。いや~~~甘かった。

 保育士不足、場所不足、周囲住民からの反対等々、色々な課題で、今も変わらず子育て世代を悩ませている。

世界の中心で叫びたい保育料問題

 さらに気になるのは保育料である。前回も力いっぱい書きつづったけど、本当に請求書を見るたび「世界の中心で保育料を叫びたい」気分に駆られるのです。奇跡的に1つだけ繰り上げ合格した認証保育園に通う娘の保育料は月約8万円(明細を見るとため息が出るから見ないようにしている)。声を大にして言いたいのは、選んだわけではなく、そこしか入れなかったのであって。ちなみにうちのスタッフは月14万円の保育園にしか入れず……。

 期待した“2人目割引”も、同じ園だとなんと消費税以下の割引率。自治体からの手当はもちろんあるものの、それでも総額10万円は超える。子どもを2人育てるのに毎月10万円かかるって、そりゃ産まないよ~若い夫婦ほどムリだよ~~~(認可に入れれば別)そして、そもそも入れるか分からないよ~~~~~。

 そんなこんなで、3歳からはいくばくか保育料が下がることもあり、3歳差で考えている。

 結局はどのストレスを取るかなのだ。

 子どもの可愛さときたら言葉では表しきれないもので、最近は「パパ」「ママ」「ゆっちゃん」と、夫と私と自分を順に指さす姿と「ゆっちゃん」が言えずに「ずっちゃん」という舌っ足らずぶりが猛烈に可愛くて、隙さえあれば「パパは?」と聞いて定期的に無視される私は、子どもが増える幸せも容易に想像でき。ある調査では、子どもの数が3人の母親が一番幸福度が高いそう。

 だから、どんなにストレスがあっても、同じかそれ以上に幸福度が高いことも分かっている。

 なので産む決意は変わらないけれど、だからといって今すぐに「レッツトライ!」ともならない。

 あぁ、なんだってこの国で親になること、家族を増やすことのハードルはこんなにも高いのだろう。テレビをつけて「シルバー政治だからか」と毒の一つも吐きたくなっちゃいます。