大切なのは親の英語力より、3つのポイントを意識した関わり方

 ずばり、伸びている子とそうでない子の差は、何が要因と考えられるのでしょうか。

 「強いて挙げると、継続性は大切です。毎日教材にふれている子どもの反復力のスコアは高い傾向があります。ただ、毎日取り組んでいるということは、英語だけが要因ではなく、保護者のかたにも時間があって、ほかにも親子で遊んだり話したりしている時間が長い可能性はあります。逆に、CDのかけっぱなし、DVDの流しっぱなしだけでは、時間が長くてもあまり意味がないこともわかってきました。保護者の関わり方が大切です」。

 では、具体的にはどうすればよいのでしょうか。

 「まだ分析の途中ですが、視覚、触覚、言葉の3つのポイントをうまく押さえて関わるとよいかもしれません。例えば、話しかけるときは顔をぐっと子どもに近づけて視線を合わせる。『Where is your nose?』と質問を投げかけ、自分や子どもの鼻をさわり、『Nose.』と言わせてみる。みなさんお忙しい毎日と思いますが、例えばお風呂の時間や寝る前の短い時間だけでもいいので、視覚、触覚、言葉の3ポイントを意識して英語に取り組むのはおすすめです」。

 そして最後に、無理じいは禁物だそうです。

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 「自分から『やりたい!』と思わないとあまり効果はないと思います。大人でも同じですよね。私は以前、NHKラジオの基礎英語の講師をしてシナリオも担当していましたが、登場人物のキャラクターや物語の展開をかなり工夫して書いていました。自分の気になるキャラクターが今後どうなるのか、と思うと自発的に楽しく続けられますよね。“愛着”は大切だと思います。その点、子どもの場合は、あくまでも遊びのひとつとして英語を取り入れるのだから、キャラクターへの愛着が重要かもしれません。教材を何年も継続して受講し、調査に協力してくださっている子どもたちは、みんなWKのキャラクターが大好きですね。キャラクターが複数存在しているのも、『私は◯◯ちゃんが好き!』などとそれぞれお気に入りを見つけやすく、自分から楽しんで続けられる秘訣なのかもしれません」。

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