家の廊下でおやじとキャッチボール

山田 定休日は月に1日だけだったので、家族で旅行をした記憶はありません。旅行どころか、定休日になると両親は疲れを取るために1日寝ていたり、マッサージに行ったりしていたので、外に一緒に遊びに出掛けること自体がめったになし。おやじがキャッチボールをしてくれた記憶がありますが、それも家の中の廊下でやったので、送球がうまくなるわけもなく……(笑)。 

 たまに知り合いのおじさんが、山や海に遊びに連れて行ってくれることがあったのですが、きっと、両親が自分たちではできないからと、周囲に頼んでいたんでしょうね。

 記憶にあるのは、常連さんと楽しくおしゃべりして接客したり、セールの案内はがきをせっせと作ったりしている両親の姿。「プリントゴッコ」というセルフ印刷機ではがきを作るのを僕も手伝ってましたっけ。

 学校の授業参観や運動会、入学式や卒業式にも両親は出席しませんでしたが、そういうものだと思って育ちました

―― 周りの同級生と比べて、さみしいと感じたことはなかったですか?