「そろそろ赤ちゃんが欲しい」と思っても、すぐに妊娠できるとは限りません。妊娠・出産が気になり始めたら、自分の体と向き合うところからスタートしてみませんか。この連載では、妊娠・出産を希望する人が知っておきたいリスクや役立つ情報をお届けします。
第2回のテーマは「妊娠体質に導く食事」。栄養療法の専門家で、自らの不妊症も栄養療法で克服した新宿溝口クリニック・チーフ栄養カウンセラーの定真理子さんは、「食事を変えることによって、妊娠しやすい体に整えられる」と言います。妊娠しやすい体をつくるためにはどういった食事をすればよいのか、具体的にお話を伺ってみましょう。
毎月月経があり、健康診断で問題が無くても妊娠できない
定真理子さんが勤めるクリニックでは、食生活の指導や足りない栄養素をサプリメントで補う「栄養療法」という指導を行っており、妊娠を希望する女性が多く来院します。
「妊活を始めてみたらなかなか授からないという方、1人目はすぐにできたけど2人目はなかなか授からないという方、高度な不妊治療を受けていても妊娠に至らないという方、様々です」。そういった人が、栄養療法を始めた途端、妊娠したという事例は少なくないとのこと。
私たちの体をつくっているのは、食べ物から得られる「栄養」。髪や肌や爪などが栄養状態によって変化するということは、身をもって実感できます。しかし、内臓の粘膜や血液、脳の神経細胞などの影響は、目に見えないだけに実感しづらいこともあり、あまり知られていません。
実は、妊娠に関わるホルモンも、栄養によってその働きが左右されるそうです。「毎月きちんと月経があり、健康診断で問題が無い、一見健康そうに見える人でも、普段の食生活が間違っていると妊娠しにくいことが多々あります。反対に、栄養療法を始めるとホルモンの分泌が正常になり、生理痛の軽減や月経不順、無排卵月経が改善されて妊娠率が高まります」
それでは、妊娠するために大切な栄養素について、定さんに詳しくお話を伺ってみましょう。
自分の今の食生活、いくつ当てはまる?
妊娠体質に変える食生活にはいくつかのキーワードがあります。まずは、下記のような食生活が当てはまるか、チェックしてみましょう。

一見、体に良さそうな食生活ですが、実は、妊娠したいと考える方に私はおすすめしていません。一つずつ解説していきましょう。
次ページから読める内容
- 「高タンパク・低糖質」な肉・魚中心の食事を
- 健康診断では分からない「隠れ貧血」が妊娠を遠ざけている
- タンパク質を効率よく取るなら魚は刺し身で、卵は一日2~3個
- 妊娠を望むならしっかり取りたいビタミンEと亜鉛
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