自分の働きやすい環境は、上司に交渉して整えてきた

 とはいえ、今でこそこうしたフレキシブルな働き方ができているものの、以前は、全くそんなことはありませんでした。

 私は、自分にとって働きやすい環境を、意識的に自分で整えてきたのです。

 例えば、私の所属する部署では、テレワークが可能になってからも、なかなか持ち運び可能なPCが支給されませんでした。そこで、「モバイルパソコンの申請をしてください。もしそうなったら、こうした形での仕事が可能になると思います」と上司に伝え、早々にモバイルパソコンを支給してもらいました。

 また、第2子の育児休業から復帰したときには、もう少し自分の裁量でスケジューリングができないと厳しいと感じました。そこで、顧客のスケジュールに合わせて仕事を進めていく受注ベースのクライアントワーカーから、各プロジェクトごとにゴールが明確で、最初からチームでスケジューリングをしっかり固めて動く働き方に変えてもらおうと、「プロジェクトワーカーになりたいです」と、はっきり上司に伝えました。

 働くママは、急な欠勤や早退なども余儀なくされますし、育児休業などで長期の休みを取得しますから、自分の意見を通すことを躊躇(ちゅうちょ)される人もいるかもしれません。ですが、言わなければ伝わらないし、言わないで分かってもらえるなんてことはないですよね。これって、仕事だけではなく、夫や家族関係においても同じだと思うんです。