具体的に言うと、私の部署には6人の部員がいます。6人全員が、自分の仕事と、その仕事をどういうやり方で処理していくかをテキストにしてアウトプットしました。

 私の場合ならば、新卒採用のための年間通してやるべき業務と、それ以外の業務とで大きく二つに分けて捉えます。それぞれの年間通してやるべきことを押さえたら、次は1カ月単位でカレンダーに落とし込み、週間、1日とトップダウンして、日々やるべき課題を管理していくわけです。

 テキスト化された資料を見ながら、業務改善できるところはして整理し、6人全員それぞれの「自分の仕事」としてシェアしました。

 こうしておけば、部署内の誰かが休暇などで不在でも、別の人間が滞りなく業務を進められます。私の部署は6人中4人が女性です。私のように産休・育休を取得する人もこれから出てきますが、その際も引き継ぎ業務が不要です。

 日々の業務から年間の課題まで、個々の業務を「見える化」して、部署内の誰でもが担える協力体制にしているわけです。

私は子どものときからフェンシングという個人競技をしてきました。「何でもチームで動く」というやり方に最初はなじめなかったのですが、会社の体制として段階的に変わっていったので今はこの協業が心地いいです。仕事を家に持ち帰ることも、一切なくなりました

自分の仕事の方法に改善点や省けることはないか常に考える

 会社自体もまだまだ成長している途中で、「ここで自分の力をつけたい! 成長したい!」と入社したわけですが、二人の子育てをしながら時短で働いていて思うのは、「いかに決められた時間の中で成長していくか」です。

 部署内でも個々の業務はすべて共有していますが、さらに自分でも1年、1カ月、1週間、1日…のタスクをいかに管理して、どう処理していくか。もっと業務改善できないかについては、日々疑いの目を持ちながら考えています

 業務改善とは、業務に対して試行錯誤し続けることだと思います。それをやめてしまったら、どんなことも効率が悪くなり無駄なコストが発生してしまいます。

 会社としても「無駄なものは省く」意識は大きいです。1年ほど前に、経費精算をはじめ複雑に入り組んでいた業務のほとんどをクラウド化して業務量を削減しました。