成長し続けるその魅力、「高収益グローバル企業」へ

 人気の秘密は、株主優待だけではない。株を買うときに気になるのは、企業の成長だろう。同社は2010年の上場以来、7期連続で増収を続け、営業増益を達成している優良企業だ。8期目となる2017年も増収、営業増益を見込んでいる。

2010年の上場以降、7期連続の増収、営業増益を達成している<br>*2017年度売上高、営業利益、営業利益率はいずれも計画値(2017年10月30日上方修正)
2010年の上場以降、7期連続の増収、営業増益を達成している
*2017年度売上高、営業利益、営業利益率はいずれも計画値(2017年10月30日上方修正)
法務総務室法務・SR担当の泊 さつき さん
法務総務室法務・SR担当の泊 さつき さん

 その強さの理由の一つは、「マルチブランド戦略」。社名にもある代表ブランドポーラ、オルビスは女性ならもちろんよく知っている定評あるスキンケアブランドだが、海外ブランドのJuliqueやH2O PLUS、近年注目を集めているTHREE、DECENCIAと、ブランドコンセプトやターゲット、主要な販売チャネルが異なり幅広い世代に訴求できる多彩なブランドを持っている。

 「歴史ある会社ですが、常に時代に合わせてビジネスモデルを変化させてきました。製品の安全性や安心感は、絶対に譲れない“変わらないところ”ですが、自社で研究開発から取り組み、新しい商品やブランドを生み出していくのは弊社の“変化し、進み続けるところ”ですね」と泊さんは、企業姿勢を説明する。

 さらに、今年大きな話題となったのは、日本初のシワ改善美容液である「リンクルショット」の発売だ。約15年の期間をかけて、シワ形成のメカニズムと改善アプローチを研究し、“抗シワ”に特化した初めての医薬部外品となった。百貨店などでは買い求める人の行列ができ、発売当初の年間売上予測を期中に上方修正し、初年度だけで売上高125億円を見込んでいるほどの人気。

 こうした企業の核となる強いブランドと商品を、しっかり自社で研究開発から製造、販売まで行っているという確固たる土台が、今後のさらなる成長も期待させるのだろう。