大手総合商社でアパレル部門に携わった後、10年前に京都エモーションというアパレル系会社を起業した吉川一平さん(46歳)が「英語を学び直したい」と強く思うようになったのはここ数年のこと。そこで、パパ主導で親子留学を計画し、この8月、夏休みを利用してフィリピン・セブ島へ行ってきました! 現地での様子など詳しく紹介していきます。

元同僚のSNS投稿に反応
吉川一平さんが社会人になったころの英語力は、TOEIC450点程度。商社時代から海外とのコミュニケーションは日常的にこなしていたが、主な取引先は中国で相手は日本語が堪能というケースが多く、英語を使わなくても特に不便は感じていなかったという。ところが中国の人件費が上がるにつれ、状況は一変。取引先はASEAN諸国に移り、吉川さんの主な顧客はタイ人に。コミュニケーションに英語が必要な場面が格段に増えてきた。
「読み書きはなんとか追いつくのでメールのやり取りはできたとしても、電話となるとしどろもどろ。今年の春休みに恒例のハワイ旅行に家族で行ったときに、『英語がもっと話せたら、仕事もプライベートも充実するなぁ』と感じ、何かいい方法はないかと漠然と探し始めました」
そんな“英語学びたいモード”の吉川さんをタイミングよく刺激したのが、元同僚が上げたFacebookの投稿だった。「春休みを利用して、家族でフィリピンのセブ島まで語学留学に行ってきました!」と楽しそうな写真と共につづられるコメントに興味を持った吉川さん。早速ダイレクトメッセージで詳しく聞いたところ、日本人が経営する語学スクールで宿泊や食事の面倒まで見てくれるという。費用も欧米に比べると格段に安い。スクールの運営会社の東京在住スタッフに連絡を取り、家族にこう告げた。
「今年の夏休みは、家族みんなでセブ島まで英語の勉強をしに行くぞ!」
もともとアクティブな性格の妻はすぐに賛成したが、中学1年生の長男と小学4年生の長女は「渋々付いてくる」くらいの反応。特に長男は、春から遠方で寮生活を始めたばかりだったため、「ゆっくり家で過ごしたい」というのが本音だったのではないかと吉川さんは苦笑いする。
しかし、誰よりもやる気を見せる父親の勢いに、家族全員が巻き込まれる形で夏休みの留学プランは決まっていった。

次ページから読める内容
- ごはんが日本食だった点が決め手
- 勉強する親の姿を見せられた
続きは、日経DUAL登録会員の方がご覧いただけます
-
登録会員限定記事子育て、キャリア、夫婦の連携、家計管理など、共働き家庭のニーズに応える登録会員限定記事をお読みいただけます。
-
日経DUALメール日経DUALの最新記事やイベント開催情報などをお知らせするメールマガジン「日経DUALメール」をご購読いただけます。
-
子どもの年齢別メール子どもの年齢別メール(未就学児、低学年、高学年)を配信します。子どもの年齢に合った新着記事やおすすめ記事をお届けします。
-
MY DUALサイトトップページの「MY DUAL」の欄に、子どもの年齢に合った新着記事が表示され、最新の子育て・教育情報が格段に読みやすくなります。
-
日経DUALフォーラムオンライン会議室「日経DUALフォーラム」にコメントを書き込めます。日経DUALの記事や子育て世代に関心の高いテーマについて、読者同士や編集部と意見交換できます。
-
記事クリップ、連載フォローお気に入りの記事をクリップしたり、連載をフォローしたりできます。日経DUALがさらに使いやすくなります。