東京・清澄白河の自宅で料理教室「おいしい週末」を主宰する、料理家の近藤幸子さん。レッスンでは和気あいあいと楽しみながらも、いつもと違う、ちょっとよそいきのレシピに触れられると評判だそう。今回は5歳と11歳の娘さんから大好評の、たまらなくおいしい「キャラメルポップコーン」をご紹介いただきます。

週末に学ぶ新しいレシピが、日常のスパイスとなる

日経DUAL編集部 近藤さんが主宰されている料理教室の「おいしい週末」では、季節の料理をはじめ、世界各国の様々な料理のレッスンをされていて、大変人気だそうですね。

人気の料理家、近藤幸子さん。雑誌や書籍では子育て世代にうれしい、簡単でおいしいレシピも多数紹介
人気の料理家、近藤幸子さん。雑誌や書籍では子育て世代にうれしい、簡単でおいしいレシピも多数紹介

近藤さん(以下、敬称略) ありがとうございます。おかげさまで料理教室を始めて14年が経ちますが、10年以上通ってくれている生徒さんも数多くいらっしゃいますね。その間、子どもを2人出産しているので、一時期お休みしていたときもありましたが、皆さん変わらず通ってきてくれて、一緒に年齢を重ねていっている感じです。

―― それはすてきなつながりですね。近藤さんのレッスンの内容を拝見したら、5、6月はギリシャ料理をテーマに作られるみたいで面白そうです。レッスンでは日々の家庭料理を学ぶというより、ちょっと趣向を凝らしたメニューが多いのでしょうか?

近藤 そうですね。週末、習いに来た皆さんに新しい料理に触れてもらうことで、「作ること」「食べること」の楽しさが広がりますし、普段の料理にも新たなスパイスが加わるかなと。初夏は毎年、エスニック料理をテーマにレッスンを行っていて、これまでにタイ、ベトナム、シンガポール、メキシコ、トルコ料理などを作りました。暑い季節には暑い国の料理が食べやすく、味つけや調理の仕方のヒントになるんですね。今回お伝えするギリシャ料理では、レモンやイタリアンパセリ・ミントなどのハーブ、オリーブオイル、ヨーグルトなど使って、ヘルシーで香り豊かなメニューを作ります。

―― 食欲が落ちがちな夏に向けて、さっぱりとした爽やかなメニューになりそうですね。

近藤 私自身、旅行が大好きなんですが、子育てもあってなかなか行けなかったもので、料理を作って妄想旅行している感じです(笑)。海外の料理の文献を読んだり、様々な国の料理を食べに行ったり、下調べをする段階から旅行気分。レッスン当日は皆さんと一緒にワイワイ作りながら、異国の香りや味を楽しむ時間はとってもぜいたくです。

―― 仕事や子育てに忙しくて旅に行けなくても、料理で旅ができるというのは新たな発見です。近藤さんは娘さんが2人いらっしゃいますが、よく一緒にごはんは作られるんですか?

近藤 たまにお手伝いはしてくれますが、なかなか(笑)。2人とも食が細いほうなので、作りがいがなくて。ただ、時々手作りのおやつを出すと喜んでくれますね。今回、ご紹介するキャラメルポップコーンは作るのも楽しいですし、一度食べたら止まらないおいしさで、子どもたちも大喜び。早速、作り方をご説明していきますね。

ちょっとビターで優しい甘みのキャラメルポップコーン。ついつい手が伸びる
ちょっとビターで優しい甘みのキャラメルポップコーン。ついつい手が伸びる