何となく作ってしまったクレジットカードや経費精算が済んでいない領収書、スーパーやコンビニで買った食料品のレシート……。パンパンに膨らんだお財布を見るたびに「なんでこうなんだろう?」と思う人も多いのではないでしょうか。普段は忙しくて手をつけられない人も年末年始はお財布整理のチャンス。FPの前野彩さんにお財布をスッキリきれいに保つコツについて、教えてもらいました。
あなたのお財布、今いくら入っているか言えますか?
あなたのお財布、買ったときより見た目の重量感が増していませんか? もし、レシートやカードでパンパンになっているようなら、年末年始に整理しましょう。
・新月や満月の日にお財布を振るとお金がたまる
・長財布はお金がたまる
・お札はさみしがり屋
など、お金とお財布に関するジンクスは色々あります。「お札はそろえて長財布に入れて、お月様に向かってお財布を振る」だけでお金がたまるのなら、みんなお金持ちですよね(笑)。
私自身はジンクスには関心がないほうですが、FPの目線からひもとくと、何らかの意味付けがあることが分かります。ジンクスを守ることで、結果的に「お財布を整理する」「お金を大切にする」「自分の未来のことを考える」ことにつながっているのです。
ところで、あなたのお財布の中には、今、いくらのお金が入っていますか? 時々セミナーでこの質問をするのですが、お金について興味を持っていても、お財布の中にあるお金については、把握していない方がほとんどです。
まずは、自分のお財布の中にあるお金を確認することから始めましょう。
要らないレシートはもらわず、週に1回は整理する習慣を
お財布の中にたくさんレシートが入っている人も多いはず。レシートを受け取っても、後からチェックしたり家計簿を付けたりするために保存しておく必要がない、という人は最初から「レシートは要りません」と言って、受け取らないようにしてみてはいかがでしょう?
もちろん、何かのトラブルで商品の交換や返品などが発生した場合は、レシートが必要になります。大事なモノや高額商品はレシートをしばらく置いておくことも必要ですが、後から特にチェックしないようなコンビニで買ったコーヒー代のレシートをお財布にしまっておくと邪魔ですよね。取っておくレシート、捨てるレシートのマイルールをつくりましょう。
ただし、クレジットカードの場合は、請求書の明細が分かるまでは保管します。クレジットカードの引き落としは後日のため、使用履歴と引き落とし金額を確認する必要があるからです。
「レシートを後でチェックする」という人は、お財布にたまったレシートの整理は定期的にしていますか? これについては、「お財布がパンパンになったとき」「1週間に1回」「毎日」など人それぞれですし、「これが一番!」というルールもありません。
ただし、あえて「レシート整理はどのタイミングがベストか」というなら、曜日を決めて週に1回整理をする方法です。捨てる日を決めておくと、捨てるためにお財布を開くだけで、「今週はレシートが多かったなぁ」と、お金をどれくらい使ったかの感覚がつかめるようになります。忙しいDUAL世帯は、レシート金額を合計して家計簿に付ける正確さよりも、ざっくりと「使い過ぎ」をつかむ“感覚”を生かした省エネ管理を実践しましょう。

次ページから読める内容
- 札入れが多い財布を選べば領収書の保管と仕分けがラクになる
- クレジットカードの適正枚数は「使い方」で変わってくる
続きは、日経DUAL登録会員の方がご覧いただけます
-
登録会員限定記事子育て、キャリア、夫婦の連携、家計管理など、共働き家庭のニーズに応える登録会員限定記事をお読みいただけます。
-
日経DUALメール日経DUALの最新記事やイベント開催情報などをお知らせするメールマガジン「日経DUALメール」をご購読いただけます。
-
子どもの年齢別メール子どもの年齢別メール(未就学児、低学年、高学年)を配信します。子どもの年齢に合った新着記事やおすすめ記事をお届けします。
-
MY DUALサイトトップページの「MY DUAL」の欄に、子どもの年齢に合った新着記事が表示され、最新の子育て・教育情報が格段に読みやすくなります。
-
日経DUALフォーラムオンライン会議室「日経DUALフォーラム」にコメントを書き込めます。日経DUALの記事や子育て世代に関心の高いテーマについて、読者同士や編集部と意見交換できます。
-
記事クリップ、連載フォローお気に入りの記事をクリップしたり、連載をフォローしたりできます。日経DUALがさらに使いやすくなります。