買い物や銀行振込、読書に原稿執筆から日々の雑用まで。子育てをしながらちょっと手の空いたときにすべての作業をスマホでできるよう、私のスマホには数々のお役立ちアプリが入っています。実際に、スマホで生活を回すようになってから、かなりの時間が節約できていると思います。

 まず、外に食材を買いに出かけることはほとんどありません。普段の食生活に必要な食材はほとんど決まっているので、子どもが寝た後にネットスーパーに注文して翌朝届けてもらうようにしています。

 銀行口座やカード明細の管理もすべてスマホで完結。本や雑誌は電子書籍をダウンロードして読むし、月に何本か書いている連載の原稿は、スマホ向けのWordアプリを使って書いていました。他にも、常に「この作業をなんとかスマホでできないか」と、スマホでの効率化に必死になっていた気がします。

 時間を短縮するために活用すること自体はいいのですが、依存するようになったら意味がありません。

習慣というのは恐ろしい

 まずは「気合いでなんとかしよう」とスマホを見ないように頑張ってみましたが、すぐに挫折しました。スマホを見たくなったらスクワットをするなどして気持ちを切り替えるということもやってみたのですが、疲れているときはスクワットがめんどくさくて結局スマホを見てしまいました。

 後から知ったのですが、気持ちだけでなんとかできるうちは依存症ではないのだそうですね。自分の意志だけでどうにもならないものだからこそ、正しい方法で断つということが必要になるんだそうです。

 そういえば、以前にも「これって依存症の入り口?」と感じたものがありました。それは、お酒。人に何か迷惑をかけることはなかった(と、自分では思っている)のですが、以前は確実に毎日ワイン1本以上飲むのが習慣になっていて、それを生きがいに過ごしているような感じでした。そのころ本気で「ビールは水」だと思っていたので、運転さえしなければいつでも飲んでいいものだと考えていました。習慣というのは恐ろしい。さいわい、健康な体づくりをはじめたことで食生活を根本から改善し、お酒の習慣も見直すことができました。