眞鍋かをりさんに、ママとして、妻として、仕事人としてのあれこれを語っていただくこの連載。皆さんは「ドラゴンクエスト(ドラクエ)3」というゲームをしたことはありますか? 母になり、眞鍋さんはゲームのキャラクターを自分と重ね合わせて見るようになったといいます。どういうことなのか、詳しく聞いてみましょう。

 子育てをしていると自分に気を使わなくなるとよく言いますが、私も恥ずかしながら美容関係はすっかり怠ってしまっています。人前に出る仕事をしているにもかかわらず、先日はなんと4カ月ぶりに美容院に行ってきました。

 髪を伸ばしたくて伸ばしているわけではないのですが、ショートボブが気付けばセミロングに。切りに行く頻度が少なくて済むので、しばらくはこのまま伸ばしてみようと思っています。

 そしてセミロングの悩みといえば、ドライヤーに時間がかかることと、子どもに髪を引っ張られること。髪の毛を引っ張るのはダメなことだと、きちんとしつけたいのですが、本当に痛いときって叱るどころか声を出すことすらできないんですね。それくらい、痛い!

 しかし、悶える私を見て遊んでくれていると思うのか、容赦なく髪をつかんでさらに引きずり回すわが子。まるで全盛期の北斗晶さんです。

 ようやく離してもらえたときにはグッタリしてしまって、叱る気力もゼロ。その状態で注意しても真剣みに欠けるのか、いまいち響いていない様子です。でも、これを他の人にもやるようになったら大変。もしまたやられたら、絶対にちゃんと叱らねば…。

復帰したてのころの不安な気持ち、分かる!

買い物の帰りに一回だけガチャガチャをやっていいよと言ったところ、なぜか盆栽のガチャガチャを選んだわが子。「他にもトーマスとかアンパンマンとかあるよ?本当に盆栽でいいの?」と何度も確認したのですが「盆栽がいい!すっごいかわいい!」の一点張り。子どものツボというのは謎です
買い物の帰りに一回だけガチャガチャをやっていいよと言ったところ、なぜか盆栽のガチャガチャを選んだわが子。「他にもトーマスとかアンパンマンとかあるよ?本当に盆栽でいいの?」と何度も確認したのですが「盆栽がいい!すっごいかわいい!」の一点張り。子どものツボというのは謎です

 さて、世間では新生活が始まってしばらく経ちましたね。一方、わが家は大きな変化もなく、のほほんと毎日を過ごしております。もう少し大きくなると、クラス替えや新学期のイベントなど、4月のバタバタを味わうことになるのかな。

 この春から仕事に復帰した、という方も多いと思います。きっとしばらくは大変でしょうが、大変で当たり前だと思うので、頑張り過ぎず頑張って(?)くださいね。

 私の仲良しの友達も、4月から1歳の子を保育園に預けて時短で復帰しました。区の保育園をすべて落ち、もう退職しようかと悩んでいたところ、運良く職場の企業内託児所に空きが出て、預けられることになったそう。

 「よかったね!職場の保育園なんて超ラッキーじゃん!」と言うと、友達からは意外にも微妙な反応が。

 「うん…入れるのはこの上なくありがたいんだけど…私の職場の保育園だから、送り迎えは旦那じゃなくて絶対的に私の役割になっちゃうんだよね

 な、なるほど。確かに、送り迎えの分担や子どもを連れて通勤電車に揺られる大変さを考えると、職場近くの保育所もいいことずくめというわけではないのですね。難しいなあ。

 さらに、その友達は子育てしながら働くことに不安いっぱいな様子でした。「絶対、大変だよね…。仕事しながら育児も、ってなると家事がきちんとできないだろうし…もしやってみて無理なら、辞めちゃおうかな」と、超弱気。

 そうそう。私も復帰したばかりのころは、同じように「育児にもまだ慣れていないのに仕事もやるなんて無理…」と二の足を踏んでいたっけ。きっと彼女も復帰してしばらくは、いろんな葛藤を抱くんだろうなあ。まあ、会社勤めと自営業では大変さの質が違うでしょうから、先輩風を吹かせて偉そうなことは言えませんけどね。