眞鍋かをりさんに、ママとして、妻として、仕事人としてのあれこれを語っていただくこの連載。最終回では、眞鍋さんが3年間の子育てと仕事の両立生活で感じたこと、学んだことを振り返ります。

ノーマークだったかゆみと足のサイズ

 子どもを産んですぐのころに始まったこの連載も、もう丸3年。当たり前だけど、子どもも3歳になりました。あっという間な気がしますが、やはり初めてのことをやるのって、時間が濃く感じますね。

 この連載は、ここでひと区切り。ということで、3年間のデュアル生活を振り返ってみようと思います。お付き合いください。

 私がこの3年の間に得た教訓は「子育ては、人の話を聞いて心配していたようなことはほとんど起こらず、全く想像していなかったようなことが起こる」です。

 思えば、出産する前からそうでしたもん。友人たちからつわりやマタニティブルーについてさんざん脅されていたものの、幸運なことに私は全くありませんでした。その代わりに肌が超敏感になり、謎の湿疹が出て、かゆさで死ぬかと思いました。耐えられなくなって、スースーする最強のかゆみ止めを全身に塗りたくったところ、今度は寒さで凍え死にそうに…。

 妊娠中、かゆくなるなんて誰も言ってなかったぞ!と、ガクガク震えながら半ギレしてました。

 あとは、産後に体型が戻ってからもなぜか足のサイズだけ0.5㎝戻らず、産前の靴を全部手放して新しく買い直すことになりました。地味に痛い出費。これも、全くのノーマークでした。

 初めての出産のときだって、そんな感じでした。医師や助産師の「初産だから半日はかかるだろう」という予測を大幅に裏切り、2時間弱で出てきたわが子。

 「陣痛が始まると、最初は間隔があいていて徐々に短くなってくる」と聞いていたのですが、最初から痛みMAXで間隔なんてほぼありませんでした。エンドレスな陣痛に悶えながら「ねぇし!間隔!!」と、ブチ切れておりました。

 聞いていた話とだいぶ違うなあ…。

 出産を終えて、しみじみそんなふうに感じたものですが、それは子育てにおいても同じでした。

仕事の合間に、銀座でティータイム。貴重なひとり時間、どう過ごすか悩んだ結果、千疋屋でヨーグルトボウルを食べることにしました。最高!
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