都営浅草線大門駅　地下3階のコンコースが移動の要

【評価3】大江戸線へは改札を出て地下3階へ。JRへは地上に出て徒歩7分前後

　乗り換えは20点満点中12点、星は3つとまずまずの結果に。

　都営大江戸線も通っている大門駅。地下1階は浅草線のホーム、地下3階は大江戸線の改札と乗り換えできるコンコース、地下5階が大江戸線のホームとなっています。

　通常は地下1階浅草線ホームにある階段やエスカレーターを使って、改札を通らずに直接大江戸線ホームに下りることができますが、エレベーターを使う場合は改札から一度出る必要があります。ただし、改札を通ってしまうと運賃が打ち切られてしまうため、駅係員に大江戸線へ乗り換えることを伝えましょう。

　浅草線の改札を出た後は、改札前のエレベーターで地下3階コンコースへ下り、少し歩いた先にある大江戸線改札を通り、左手に曲がってすぐに見えるエレベーターで地下5階大江戸線ホームまで降りることができます。

　他の鉄道会社への乗り換えには、JR・東京モノレールの浜松町駅があります。ベビーカーなしの場合は、地下3階コンコースの端にあるB2出入り口が最寄りですが、ベビーカーユーザーは、1番線で降車した場合は、改札を出て右手へ曲がった突き当りにあるA1出入り口行きエレベーターで、2番線で降車した場合は、改札正面にあるエレベーターで地下3階コンコースに下り、中ほどにあるB4出入り口行きエレベーターまたは、B5出入り口行きエレベーターで地上へ向かいます。

　エレベーターを降りて右手側に真っすぐ進むと、JR・東京モノレールの浜松町駅が見えてきますが、そのまま行くとエレベーターのない改札から入ることになるので、「世界貿易センタービル」に沿って右に曲がり、屋内商店街の入り口を入ってすぐに設置されているエレベーターで3階へ。エレベーターを降り少し歩くと正面にモノレールの改札があります。

　改札を挟んで左側はJR浜松町駅ですが、コンコースとつながっているため駅係員に声をかけて精算しないと入れないようになっています。

　浜松町駅への乗り換えについて、JR・東京モノレールのどちらも10分以内で到着できたため減点はありません。しかし、目立つ案内板が出ているわけでなく、搬入口のような部分を通るので慣れていないと見つけるのは少し難しいかもしれません。

　大門駅の改札には両線ともに駅係員が常駐しており、浅草線ではタブレット端末を使った道案内も行っています。マンパワーを生かした心配りが行き届いている駅だと感じました。

【評価4】広い構内だが小階段は見当たらず。ホームドアも完備

　バリアフリー度は20点中18点、星は4つ半です。

　縦に横にと立体的な移動をしなくてはならない大門駅ですが、各階内での移動はスムーズです。

　大門駅を利用する際の移動や乗り換えの要となる地下3階のコンコース。広い通路のような造りになっており、段差もなく案内板も見えやすい位置に設置されているため、どの階へも迷わずアクセスできます。

　ホームにはホームドアが完備されており、広くはないものの圧迫感はありません。柱などの障害物も気にならないので、ベビーカーでも比較的安全にホーム上を移動することができます。

　浅草線大門駅は都営地下鉄の他に京成電鉄、京浜急行、北総鉄道の3社の編成が直通運行しています。各社に問い合わせたところ、都営地下鉄、京成電鉄、京浜急行のいずれの編成もバリアフリースペースの設置はあるとのことでしたが、ごくまれに運行する北総鉄道の古い車両についてはバリアフリースペースの設置がないとのこと。本項目唯一の減点ポイントです。

　他項目ではありますが、トイレ設備の充実性や駅係員のタブレットでの案内など、バリアフリーに関する配慮が行き届いている大門駅。エレベーターも地下鉄の駅としては比較的多めに設置されており、ベビーカーや車椅子でも安心して訪れることができる駅といえるでしょう。

【総合評価】ストレスフリーに移動できる地下駅。トイレも清潔

　都営浅草線大門駅は80点、星4つという成績でした。

　階層が幾重にも重なっている地下駅のため、エレベーターや乗り換えの項目では点数が伸び悩みましたが、バリアフリーに対する配慮やトイレ設備の充実で高得点を獲得。

　浅草線から大江戸線への乗り換えや、ホーム間の移動など、ベビーカーや車椅子では移動の手間がかかる部分もありましたが、単純な乗り降りでの利用であれば、煩わしさは感じないでしょう。

　特に、きれいで設備の充実したトイレは子ども連れにとってうれしいポイント。駅全体に清潔感が感じられたのも好印象でした。