【評価3】コンパクトな駅で乗り換えはなし

【子連れ視点で乗り換えをチェック!】☆☆☆☆☆
●東向島駅は乗り換えなし
●コンパクトな駅で改札階では駅員さんにも声をかけやすい

 乗り換えの評価は20点満点の星5つ。東向島駅には乗り換えがなく、駅自体がコンパクトなので、改札階では駅員さんにも声をかけやすく感じました。

 乗り換えがない代わりに、おでかけスポットである「東武博物館」へのアクセスを調査しました。線路と同じ目線の高さで、実際に走っている東武鉄道の車両を見られるなど、駅に隣接しているからこそできる展示が魅力の東武博物館。駅からとても近く、改札を出てスロープを降りてすぐの道を右に1~2分ほど歩くとエントランスに着きました。高架沿いの一本道なので迷うこともなく、少々雨が降っていても大丈夫。また、春夏秋冬それぞれの季節の花々が見られる向島百花園も近くにあるので、併せておでかけしてみてもいいかもしれません。

【評価4】ホーム幅が狭い部分があり、ホームドア設置が待たれる

【子連れ視点でバリアフリー度をチェック!】☆☆☆半
●ホームドアが設置されていない
●エレベーター付近のホーム幅が狭くなっており注意が必要

 バリアフリー度は20点満点中14点、星3つ半となりました。減点の理由となったのは、ホームドアが設置されていないこと。特にエレベーターの項目でもお伝えした通り、エレベーター付近のホーム幅が非常に狭くなっています。ベビーカー1台通るのがギリギリで、すれ違おうとすると黄色い線の外側に出なくてはいけないほどでした。利用する際は道を譲り合い、万が一に備えてなるべく黄色い線の内側を通るようにしましょう。

浅草方面行きのホーム(2番線)で、エレベーターを出たところ。ベビーカー1台分の幅しかなく、すれ違うのは危険
浅草方面行きのホーム(2番線)で、エレベーターを出たところ。ベビーカー1台分の幅しかなく、すれ違うのは危険

 また、ベビーカーや車椅子が通れる幅の広い改札は駅に一つありますが、一方通行(駅に入ることはできるが、出ることはできない)となっており、駅から出る際には駅員さんに声をかける必要があります。東武鉄道の広報によると、「電車到着時にお客さまが一度に降りてくると、駅から出られるお客さまですべての改札機が塞がれてしまうため、切符を購入されたお客さまがスムーズに乗車できるよう、券売機の一番近い通路を入口専用としています」とのこと。広い改札を利用する場合は、声をかけると通してもらえます。

 ベビーカー・車椅子スペースは、上り列車(浅草方面)の場合は前から2両目、下り列車(北千住方面)の場合は後ろから2両目にあることが多いです。ただし、電車の編成により必ずその位置にあるわけではないので気を付けましょう。

【総合評価】

東武スカイツリーライン東向島駅(調査日:2018年10月)
東武スカイツリーライン東向島駅(調査日:2018年10月)

 東向島駅は80点、星4つという評価になりました。ホーム幅が狭い、男女別のトイレにベビーカーでは行きづらいなどの点が気になりましたが、ベビーカーと一緒に入れる個室トイレが男女ともにあるなど、配慮がうれしい面もあります。気を付けるべきところには十分に注意しつつ、ぜひおでかけを楽しんでくださいね。

 次回は、JR京浜東北線の大井町駅を紹介します。

(取材・文/小沼理[かみゆ]、澤田聡子)