都営大江戸線国立競技場駅は3つ星、64点という結果に。平均的な評価ではありますが、エレベーターが設置されていないために子連れが使えない出入り口があり不便な一面も。それぞれの詳細を見ていきましょう。
【評価1】ベビーカー子連れが使えるのはA2出口のみ
●東京体育館や新宿御苑などに行きたい場合は、いったん国立競技場方面改札からエレベーターを使って地上に出る必要があり、少し遠回りになる。
都営大江戸線国立競技場駅には、国立競技場方面と新宿御苑や東京体育館に向かう方面の2つに改札が設置されており、前者に通じる出入り口が「A1」「A2」の2つ、後者に通じる出入り口が「A3」「A4」「A5」の3つと、合計5つの出入り口があります。
国立競技場駅のエレベーターの総合評価は、40点満点中16点と星2つ。やや低評価ですが、この結果となったのは、東京体育館方面にエレベーターが設置されていないことが大きな要因です。
東京体育館方面には「ホーム・改札」「改札・出入り口」のどちらにもエレベーターがついておらず、「A3」「A4」「A5」のどの出入り口からもベビーカーで入場することができません。そのため、子連れは国立競技場方面の2つの出入り口を利用するしかないのですが、そのうちエレベーターが設置されているのは「A2」出入り口のみ。「A2」出入り口にうまく出られなかった場合は、駅構内や周辺をぐるっと一周しなければいけないこともあります。利用の際には時間に余裕をもって家を出るほうがよいかもしれません。
肝心のエレベーターはというと、「改札・出入り口」のエレベーターが少し奥まったところに設置されているので、若干見つけづらい印象です。対して「ホーム・改札」のエレベーターは、改札を入ってすぐのところにあり、ホーム中ほどにつながっているので利用しやすくなっています。どちらのエレベーターも、ベビーカー2台分と標準的な大きさでした。
少し不便な印象のエレベーターですが、今後改装予定などはあるのでしょうか? 東京都交通局・広報に聞いてみました。
「A3・A4・A5方面にもエレベーターを設置してほしいというご意見は利用者からもいただいておりますが、駅地下空間の制約により難しい状況です。ですが、2020年の東京オリンピックに向け、新国立競技場へのアクセス強化を図るため、A2出入り口へのエレベーター増設を予定しています」(東京都交通局・広報担当)