JR中央線中野駅(調査日:2019年1月)
JR中央線中野駅(調査日:2019年1月)

 中野駅の評価は星3つの54.5点。特にエレベーターの項目での減点が大きく、厳しい評価となりました。その他の項目でも, これまで調査してきた駅と比べると総じて低めですが、特別な加点となったポイントもありました。それぞれの詳細を見ていきましょう。

【評価1】ホームから改札へのエレベーターがない

【子連れ視点でエレベーターをチェック!】☆☆半
●ホームから改札階へ向かうエレベーターがなく、移動手段はエスカレーターと階段のみ
●ホームの端(新宿側)にあるのは「乗り換え専用」階段。ここからは改札に出られないので注意

 エレベーターの評価は、40点中18点の星2つ半。満点の半分以下の得点となりました。

 中野駅は地上から直接、改札に入れて、駅構内もシンプルな造りです。しかし、利用する際に最大のネックとなるのが、ホームと改札階をつなぐエレベーターが設置されていないこと。4つあるホームへアクセスするには、階段かエスカレーターしかありません。ベビーカー利用者にとっては使いにくさにつながっているため、大幅な減点となりました。

 取材当日に見かけたベビーカー連れ親子のほとんどが、エスカレーターにベビーカーを乗せて移動していました。本来ならベビーカーでのエスカレーター使用は危険なので控えたほうがいいのですが、ベビーカーと子どもを1人で両脇に抱えて階段を上り下りするのも現実的ではありません。

 ホームや改札側の通路には駅員が常駐しており、声を掛ければ手助けしてもらえます。ただし、混み合う時間帯は声を掛けづらい場合も考えられるので、余裕を持ったおでかけを心がけましょう。

 またホームの端(新宿側)には「乗り換え専用」の階段があります。こちらからは改札に出られないので注意が必要です。通路には駅員がいないことが多く、エスカレーターもありません。乗り換えだけであっても改札側の通路を利用するほうが安心といえそうです。

ホームと改札階をつなぐエスカレーター。どのホームも上り・下りエスカレーターと階段のみでエレベーターは設置されていない
ホームと改札階をつなぐエスカレーター。どのホームも上り・下りエスカレーターと階段のみでエレベーターは設置されていない