こんにちは、治部れんげです。読者の皆さんは、会社や官公庁などにお勤めですか? それとも、フリーランスや自営業でしょうか? 私は4年前に会社員からフリーになりました。月々の収入が安定しない代わり、働く時間と場所、一緒に働く相手を選べるようになり、ストレスフリーな生活を送っています。

ただし、一つだけ解せないことがあります。

国民健康保険税。私が自分で払うのに、なぜか夫の名前で呼ばれる不快感

 最初に「それ」が届いたのは、会社を辞めてフリーランスになった年の夏でした。郵便受けに入っているのに気づいたものの「私宛てじゃない」と思いました。宛先が夫の名前だったからです。

 封を切った夫から「はい」と渡されて見ると、それは私が払うべき「国民健康保険税」の通知書でした。前年の収入を基に、年間いくらの保険税を払うべきか書いた紙と、8回に分けて払う場合、毎回いくら払うべきか書かれた紙の束がありました。

 1ページ目に納税義務者と擬制世帯主という欄がありいずれも夫の名前のみ記されていて、私の名前は書いてありません。この納税義務者、私じゃないの? 私は夫の扶養に入ってないんですよ……。

 めくっていくと、7ページ目に被保険者氏名の欄があり、一行目に夫の名前と生年月日が記され、二行目に私の名前と生年月日、加えて総所得金額や控除金額、課税額が書かれています。

 わが家は夫婦共働きで、お互い別々の健康保険に入っています。私は私が働いて得た収入に応じて決められた税額を、自分で銀行やコンビニ、郵便局で払います。それなのになぜ、夫の名前でこれを送ってくるのか分かりません。

 このように話すとよく「世帯ごとに送っているから」と言う人がいますが、全く説明になっていません。わが家で書類上の世帯主は夫ですが、私が私の稼いだお金から払うべき税金を払っているのですから、社会常識から言って私宛てに送るべきでしょう。自分宛てに送ってほしいから世帯主を変える、という発想でも解決にはなりません。少なくない金額を、払う本人の名前を呼ばずに払わせるのは、おかしいです。

 2016年4月1日に施行された女性活躍推進法は、企業など事業主に女性の社員や管理職の数を把握したり、増やすための計画作りを求めています。特に、男女がともに働きながら家庭生活や地域の活動ができることを目指すべき、とうたった第2条2項は、共働き子育て層には共感するところが大きいです。

 このような法律が作られ、雇用主が様々な取り組みをしている今、国民健康保険制度という社会保障の重要な部分を構成する仕組みの中で、自ら稼いで税を払う人の名前を呼ばないのは、時代遅れとしか言いようがありません。

次ページから読める内容

  • 名前はアイデンティティー。自分以外の姓で呼ばれるのは嫌だ
  • 本人の自己認識より、他人の都合が優先される理由はない

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