活躍するスポーツ選手には、全力で子どもを支える父親がいる

八塩 オリンピック選手の生い立ちのドキュメンタリーを見ると、結構、お父さんが出てくるよね。

 

金子 応援席にも。

  

八塩 応援席に入れる立場だということなんですよね。

  

金子 例えば、日曜日の少年野球では全員がお父さんが来るわけじゃないと思うんですよ。そこでお父さんが来ているお家って強いなって思います。

―― お父さんの関与があると何が違うんでしょうか?

金子 多分、スポーツに関して言うと、男の言葉のほうが染みやすいと思うんです。強い口調でガーッと言ったり、みんなの気持ちを上げたりするのは、やっぱり男性のほうがうまい人が多いですから。もちろん女性のコーチでもいいんですけれどね。スポーツ選手になるうえでの父親の関与率はすごい大事だなと思ってます。だから、活躍する選手の父親が自営業であるパターンって多いんですよ。

 なでしこジャパンで世界一になった永里優季選手の家は3人きょうだい全員がプロサッカー選手になったんですよ。お兄ちゃんも妹も。ここのお父さんはご長男が生まれた時点で「俺はこいつに関わっていきたい」と会社を辞めて自営業を立ち上げて。その方も、「どれだけパパが関わるかでほぼすべて決まるぞ」と断言されていますね。ある意味、ちょっと極端な言い方ですけれどね。

 冷静に考えて、10代から20代にかけて、父親のアドバイスをもらえるって、ものすごい大きいと思うんですよ。でも、それができる父親ってほぼいないでしょ。私はそれができる父親になりたいですね。父親のアドバイスが役に立つときが絶対に来るので。

―― 少なくとも、男と女両方から、もっと単純に考えると1人ではなく2人からアドバイスをもらえるのはメリットですよね。

金子 特に息子の場合は「女には分かんねえよ」っていうときも来るでしょう。とにかく、虎が小学校に入ったらキャンピングカーを買いたいんですよ。一緒に日本中を回りたい。そのためには稼がなきゃって思っています(笑)。

八塩×金子家のキャンピングカー・デビューの話はこの回で……
お友達とお出かけする男子3人。やっぱり電車は先頭に乗って大はしゃぎ
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(取材・構成/日経DUAL編集部 小田舞子)