仕事関係とか昔の友達とかじゃなく、パパ友と一番会ってる

金子 子は親の映し鏡ってよく言うじゃないですか。だから自分も頑張らなきゃって思いますし。

八塩 筋トレして痩せてたよね。

金子 ダサいパパにはなりたくありませんしね。

八塩 あと、男の人にはパパ友をつくることをオススメします。パパ同士でコミュニケーションができている人はみんな楽しそうにしています。最初はお互い敬遠しているふうもあるんだけど、仲良くなると……、だって、うちのパパも今一番よく会ってるのがパパ友だもんね。

金子 確かに、仕事関係とか昔の友達とかじゃなく、パパ友と一番会ってるよな。この辺の居酒屋で。あと、虎を連れて僕だけでお出かけというのを、普通にやっていますね。虎が2歳になったころから2人っきりでスタンプラリー行ったりとかね。虎を抱っこしているときにおしっこが漏れちゃったとかいうハプニングもあったけど……

八塩 それも笑いだよね。ネタができた、みたいな。私がやると色々丁寧に息子の面倒を見ちゃう……、パパと2人だと厳しくするので息子も自分でやらざるを得なくなるんですよ。となると、「もう別にいいや。常に付いていかなくても」ってなる。仕事も忙しかったからちょうどいいわって。家で仕事したいから頼むから2人で行ってください、って。

―― 子育てをプロジェクトとして、3人チームで本当にうまくやっていらっしゃいますよね。

金子 大前提として、子育てって楽しいですよね。これに関与しない人って、本当にもったいない。それがかなわない方もいらっしゃると思いますけれど。一つ、スポーツライターとして確信に到達しつつあるのは、一流のスポーツ選手って圧倒的に父親の関与率が高いですよ。例えば、“イチロー”って父親がいなかったら生まれていないでしょ。

八塩 お相撲さんのインタビューでも、「小さいころ、父親が家に土俵を作ってくれた」という話を聞いたことがあります。オリンピック見てても、体操の内村さんも……

 

金子 野球の清宮君もね。

八塩 スポーツで活躍する子の多くは、お父さんが試合会場に送り迎えしたり、お教室に連れていくのもお父さんだったりすることが多いと感じます。

 

金子 これから統計取ってみようと思います。父親がとても熱心、もしくは、シングルマザー世帯。おそらく、母親が父親の役割も果たすからじゃないかな、と思うのですが。夫婦が揃っていて、お父さんが子育てに何も関与していない、というのが一番ダメなパターンという仮説を持っています。

八塩 シングルマザーだと、お母さん思いになるのだと思います。「お母さんを楽させてあげたいから」と言って頑張っているアスリートのインタビューはよく見ますよね。

  

金子 父親が何もやらない家庭の子でも、その後、スポーツで大成した例はゼロではないでしょうけれど、本当にあまり聞かないですよね。少なくとも、サッカーと野球の世界では。