新幹線、飛行機……、乗り物で日本の地図や地形を体感

 帰省や旅行の移動手段に新幹線や飛行機を使う場合もあるでしょう。乗り物が好きな子はワクワクしますよね。

 「鉄道好きのテッチャンは、やっぱり地理が得意なことが多いですね。せっかく新幹線に乗るのであれば、位置情報がリアルタイムで更新されていくスマホの地図と、窓から見える景色を見ながら移動したいものです。東海道新幹線であれば、『富士川』『安部川』『大井川』『天竜川』と、河川に注目して乗れば、時間がかかる静岡県も一瞬です。地図を見ながら移動することで、『なるほど。電車がこの県を通らないのは、ここに大きな山脈があるからだな』『ここに街が発展したのはこの川の影響だな』と、自分なりに納得して日本の地形を覚えることができます」

 「飛行機も地形を知るにはおすすめです。地理の授業では必ず、東北太平洋側のリアス式海岸について学習をします。リアス式海岸の特徴といえば、あのギザギザした形の海岸線です。しかし、リアス式海岸の場合は、実際その場を訪れてもあのギザギザはなかなか感じ取れないものです。一番記憶として残るのは、空から見た地形です。東京湾なども空から眺めたほうが『あ、これが京浜工業地帯か』と視覚から記憶に残ります」

 帰省や旅行の乗り物は、日本の地形や暮らしを知るチャンスだというわけです。

 「でも、それに気づかせてあげるには、親の声掛けが必要です」と馬屋原先生。たまの休みだから、移動中に眠りたいと思うかもしれませんが、ここはお子さんと一緒に楽しむことが大事。お出かけ中に「この街は○○がおいしいんだよ」「ここには○○があってね……」といった親のさりげない声掛けが、子どもの興味を刺激します。ここで興味を持つかどうかで、その後の社会への興味も変わってくるのです。