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中学受験 子を「自走モード」にする親の長期戦略

低学年のうちに身に付けておきたい4条件と、高学年からの自走モードを邪魔しない「子どものタイプ別」親の声かけ


「自分から進んで勉強をしてくれたら……」「うちの子、こんな成績で大丈夫なのかしら……」。これらは、中学受験家庭に共通する悩みですね。何かうまくいく秘訣があれば、と誰もが思うことでしょう。「中学受験をうまく乗り切る秘訣はただ一つ、わが子を『自走モード』にすることです」、そう話すのは、中学受験プロ家庭教師の長谷川智也さん。では、自走モードとは、どんな状態を指し、どうしたらわが子をそのモードに持っていくことができるのでしょうか。

中学受験に向き不向きはない

 「同じ時期に、同じ塾に通い始めたのに、友達はどんどん成績を伸ばし、うちの子はいつまでたっても低迷……。このままではどこも受からないかもしれない。やっぱり、中学受験には向き不向きがあるの?」そんな悩みを抱えている親は少なくありません。

 それに対して、長谷川さんはこう話します。

 「根本的な向き不向きはありません。ただし、入学試験本番の時点で、中学受験向きになれた子と、そうはなれなかった子はいます。その差は何かといえば、主体的になれたかどうかです。

 例えば、『今日は金曜日か。理科のテキストを見直す日だな』『昨日の模擬試験の間違い直し、塾に行く前にやっておこうかな』といったように、親から言われる前に自分で始められるか。または、入試直前までそれができなかったとしても、入試本番のときに『よし、絶対にこの問題を解いてみせるぞ!』と本気になれたかどうか。つまり、受験勉強や入試を“自分ごと”として意識し、行動できるモードに入れるかどうかが、最終的に合否の分かれ目になるのです」

 この主体的なモードを長谷川さんは「自走モード」と名付けました。とはいえ、そんなに簡単にいくものなのでしょうか? 「自分から進んで勉強してくれれば、こんなラクなことはない」「それができないから困っているのよ!」「受験勉強真っただ中なのに、自走モードになれていないんですけど・・・」という人もいるでしょう。

 では、どうすればわが子を「自走モード」に導くことができるのでしょうか?

 長谷川さんは、わが子を自走モードに導くには、次の4つの項目に関して、通塾を始める前後の小学4年生までに適切なレベルにまで引き上げておくことが大事だと言います。

(1)計算力
(2)国語力(読解力)
(3)体(体幹)
(4)習慣

 また、子どもがすでに高学年になっている場合でも、自走モードに導く方法はあります。次のページから詳しく解説します。

次ページから読める内容

  • 自走モードになる4条件、どれくらいできればいい?
  • 高学年の子のタイプ別の親の声かけコツ
  • 「自走モード」は人生最強の“武器”

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長谷川 智也
長谷川 智也

1980年生まれ。高卒の両親のもとに育つもハードな中学受験を経験。白陵中学・高校を経て、東京大学卒業後、大手進学塾に勤務、人気講師となる。2009年フリーランスのプロ家庭教師に。既存の固定観念にしばられない、生徒個人を見つめた指導で数々の実績を上げる。独自のプログラム「究極の受験オピニオン・スーパーコンサル」は年間200件を超える申し込みが殺到。甲冑メタルバンド「Allegiance Reign」のベーシストとしても活躍中。代表曲「Ei Ei O」。著書に『中学受験 論述でおぼえる最強の社会・理科』(エール出版社)などがある。ブログ「お受験ブルース

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越南小町
越南小町 1971年、東京生まれ。フリーライター。子どもの誕生をきっかけに、わが子の成長に合わせ、ベビー雑誌、保育園専門誌、育児・教育雑誌、塾専門誌で取材・執筆。7年前に子どもの中学受験を経験したものの、国立大学の付属中学で併設高校が無かったため、その3年後に“高校受験生の母”、またその3年後に“大学受験生の母”も体験。中・高・大の3つの受験を知る受験ライター。

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