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国語はセンス? 勉強しているのに成績が伸びない理由

4、5年生は受験国語に求められる素地を養い、6年生は志望校の過去問対策を重視。親はどうサポートすればいい?

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頑張って勉強をしているのに、国語の成績がなかなか伸びない。そんなときに、「やっぱり国語はセンスのある・なしが関係してくるの?」と考える親は少なくありません。「実際、センスのある子はいます。でも、それは生まれ持っているものというよりは、家庭力が大きいのです」と話すのは、長年、大手塾や家庭教師で国語の指導をしている齊籐美琴さん。国語を得意な子にするための家庭の関わり方、勉強のやり方について教えてもらいました。

「普通はこうだよね」という感覚は家庭で培われる

 国語の物語文を読んで主人公の気持ちが分からない、選択問題ではことごとく間違える。わが子の国語のテストの結果を見るたびに、「どうしてこんなところを間違うのかしら? やっぱり国語にはセンスが必要なの?」と思うことがあるかもしれません。

 齊籐さんはこう話します。

 「感覚で解けてしまう子は確かにいます。そういう子は選択肢に惑わされることなく、『普通はこうだよね』『だってこれしかないでしょ』と答えに迷いがありません。けれども、そういう子は感覚とはいえど、何かを判断基準にして答えを見つけています。そして、その感覚というのは、ある程度家庭で素地が作られます。つまり、国語を得意な子にするには、家庭の力が必要なのです」

 国語に求められる読解力といえば、読書量が関係しそうなイメージがあります。実際、小さい頃から本に触れさせてきた家庭は強いのでしょうか?

 「言葉を学ぶのに本は最適です。国語が得意な子の背景をたどっていくと、読書量が多いという傾向はあります。家庭の中にどれだけ身近に本があるかは、言葉の感覚を良くする大きなポイントです。けれども、親は本が好きなのに、子どもはあまり好きではないということもあります」

 その場合はどうすればいいのでしょうか。

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