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塾行く前に涙、模試前に腹痛… 受験SOSどうすれば

5年生の秋は「理想」と「現実」とのギャップに苦しみ、6年生は受験のプレッシャーで押しつぶされそうに。親ができるサポートは


「子どもが塾に行きたがらない」「テスト前になると必ずおなかが痛くなる」。わが子の幸せのために始めた中学受験の勉強で、子どもがつらそうにしていると、親としてどうしたらよいのか悩んでしまいそうです。受験ストレスによる子どものSOSサインに親はどう向き合えばよいのでしょうか。大手進学塾の講師を経て、現在は家庭教師や中学受験のコーチングを行う齊藤美琴さんに話を聞きました。

体のSOSサインが表れたほうがまだ安心。心をゆるめてあげて

「今日は塾に行きたくない」
「おなかが痛いからテストを受けられない」

 もし、わが子の口からそんなフレーズが出てきたら、どうすればよいのでしょうか。子どもを休ませてあげたいと思う半面、ここで塾を休んだら後れを取ってしまうのではないかと相反する気持ちに揺れ動いてしまうかもしれません。

 長年、中学受験の指導に携わってきた齊藤美琴さんは、子どもたちのさまざまなSOSサインを見てきたと言います。例えば、次のような症状です。

・おなかや頭が痛くなる

・体がだるくなる

・まばたきが増えたり、チック症状が出たりする

・無意識に爪をかんだり、髪の毛を抜いていたりする

・何度も手洗いをする(潔癖症)

 「わが子のために」と始めた中学受験の勉強で、幼い子どもがこのような状況に追い込まれてしまうのは、親としてつらく耐えがたいものです。「このような症状があれば、無理をさせてはいけません。しかし体のSOSサインが表れたほうがラッキーなのです」と齊藤さんは話します。なぜなら、親が気付くことができ、少し休ませてあげるなどの対処がしやすいからだと言います。

 では、親が子どものSOSサインに気づかない場合、どういうことが起こり得るのでしょうか。

 「特に心配なのは、親の前では大丈夫な様子を見せて、親が見ていないところで我慢をしていたり、ストレス発散で攻撃的になってしまったりするケースです。近年、小学校で学級崩壊が増えていますが、中学受験のストレスから授業を妨害したり、友達に攻撃的になってしまったりする子は少なくありません。『うちの子に限って……』と多くの親御さんは楽観的に捉えがちですが、どんな子でもそういうことが起こる可能性はゼロではないことを知った上で、お子さんの様子を気にかけてあげてください。そうすれば、ちょっとした表情や行動からお子さんのストレスを感じ取れるようになります。いつもそばにいる親だからこそ、気づけるはずです」

 小学生の子どもは、まだ自分の状態をうまく言葉で伝えることができません。「子どもがなかなか勉強を始めようとしなかったり、ダラダラと勉強をしていたりすると、『受験生なのにたるんでいる!』と叱りたくなりますよね。でも、本当に体がだるくて動けないということもあるのです。子どものSOSの一つに『行きしぶり』があります。学校、塾ともに行きたがらない場合は、まず体調不良を疑ってみてください。一方、学校には楽しく通っているけれど、塾に行きたがらない場合は、受験のストレスが考えられます。その場合は、塾を休ませたり、学習量を減らしてあげたりするなど、何らかの対処が必要になります」

次ページから読める内容

  • 学年によって変化するストレスの中身 最初のピークは5年生秋
  • 転塾を決める前に、まずは塾に相談を
  • 「受験生だから頑張るのは当然」ではなく、子ども扱いしてあげて

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齊藤美琴
齊藤美琴

家庭教師、学習コーチ。SAPIXの個別指導部門プリバート東京教室の講師を経て独立。国語の指導ときめ細かい学習コーチングに定評がある。自身も中学受験を経験。https://webpiccolita.com/

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