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小4の受験勉強に必要 「なぜそうなのか」の納得感

プロ家庭教師・西村則康さんがアドバイス「4年生秋の学習の向き合い方」

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森山愛ちゃん(仮名)は、大手進学塾の四谷大塚に通う小学4年生。今は5クラスあるうちの1番上のクラスにいますが、算数と理科が少し苦手のよう。このままでは5年生でつまずいてしまうかもしれないと不安を感じたお母さんの優子さんは、プロのアドバイスをもらいたいと、中学受験のプロ家庭教師、西村則康さんに体験授業を依頼。編集部は、ご家庭の了解を得て立ち会わせていただくことに。さて、西村さんはどんな授業をするのでしょうか。家庭学習のヒントが満載です。

小4は勉強習慣と、遊びと勉強のバランスが大事

 4年生コースに通い始めて9カ月がたち、塾通いにも慣れてきた愛ちゃん。塾のクラスも一番上で順調そうに見えますが……。

 席に着くなり、西村さんがまず初めに質問したのは、愛ちゃんの1週間の過ごし方です。

西村さん:「塾のある日はいつ?」

愛ちゃん:「月・水・金」

西村さん:「塾のある日は帰ってからどのくらい勉強をしているのかな?」

愛ちゃん:「30分くらい演習をやっている」

西村さん:「じゃあ、塾のない日はどのくらい勉強をしている?」

愛ちゃん:「毎朝7時から30分間ドリルをやっている。それと、夕方にピアノの練習をしてから、17時から夕飯まで宿題や演習をしている。宿題がまだ残っていたら、夕飯の後にやっている」

西村さん:「週末はどうかな?」

愛ちゃん:「朝は漢字をやって、昼間に理社を復習して、夕方からダンス教室に行っている。日曜日は家族と出かけることが多いかな」

 あれこれ質問しては、スケジュール表に書き込んでいく西村さん。1週間のスケジュールを書き終えて、西村さんは優子さんにこう話します。

1週間のスケジュールを書き出す
1週間のスケジュールを書き出す

 「勉強と遊びのバランスがうまくとれていますね。4年生はまだ時間的に余裕があるため、今のうちにとあれもこれもやらせてしまう親御さんは少なくありませんが、愛ちゃんの場合、土日のどちらかはしっかり遊んでいます。一方、朝の学習は毎日必ずやると学習習慣が身に付いているのは素晴らしいですね」

 学習時間に関しては問題がなさそうとのことで、ホッとした優子さん。でも、勉強のやり方は今のままで大丈夫なのでしょうか?

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