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入試100日前 中学受験生必読!社会時事問題対策

消費税引き上げ、参議院選挙、新年号「令和」・・・100日を切った20年度中学入試に備え、押さえるべき内容が盛りだくさん!

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首都圏の中学受験の最大の山場、2月1日まであと100日。入試直前に押さえておきたいのが時事問題です。一般的に中学受験の社会入試は、歴史4:地理3:公民2の割合で出題されます。しかし、近年はこの3分野を明確に分けず、その年に起きた出来事から歴史的な背景やそれが行われた地名などを複合的に問う問題が増えています。つまり、「時事問題」に強いかどうかが合否の明暗を分けるのです。

2019年も終わりに近づき、今年の大きな出来事がおおよそ見えてきました。そこで、今回、中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1で社会を指導している馬屋原吉博先生が、4人の受験生に向けて特別に「時事問題講座」を実施。2020年度入試のキーワードとなるニュースについて詳しく教えてくれました。(※取材は10月1日)

まずは過去5年の出来事を振り返り、世の中の流れをつかむ

 時事問題というと、その年に起きた重大ニュースだけを押さえておけばいいと思っている方が多いのではないでしょうか。ところが、馬屋原先生から配られたオリジナルの「時事問題」のテキストを開くと、2015年から2020年までの5年間に起きた出来事を問う穴埋め問題がズラリ。

 「編集部のみなさんもやってみてください」と言われ、問題を読んでみると、「あ、これ何て言うんだっけ? わかっている、わかっているのだけれど言葉が出てこない」という問題が多数。どうしよう! 大人なのに答えられない……。6年生の受験生も「あ~、これ知っている。でも、漢字が思い出せない」「アルファベットの3文字は何だっけ?」と苦戦しています。

 「あれれ? ここに出ているのは基本中の基本ですよ(笑)!」と馬屋原先生。解説を聞くと、「そうそう、それだわ」と知っているものばかりでした。

 「実際の入試では、中堅校レベルであれば、その年の出来事を穴埋め形式で書かせる問題が多いでしょう難関校の入試問題に対応するには、その出来事に至るまでの経緯や周辺情報まで知っておく必要があります。例えばアメリカのトランプ大統領一人を挙げても、イラン情勢、米朝核協議、TPP離脱といった様々な知識を知った上で、答えさせる問題を出します。つまり、その年の出来事だけを知っているだけでは不十分で、世の中の流れを把握しておくことが大事なのです」

 「また、入試は書いて答えさせます。人名や国名などは正式名を覚えておきましょう。欧米人の場合は、トランプ大統領といったように名前だけでOKのこともありますが、中国や韓国、北朝鮮の場合は、中国の習近平国家主席や、北朝鮮の金正恩委員長とフルネームで書かせるケースが多く見られます。こうした細かい点も押さえておきたいですね」(馬屋原先生)

次ページから読める内容

  • 【チェック1】消費税増税のニュースから税全般の知識が問われる
  • 累進課税、軽減税率、消費税の逆進性を知っておこう
  • 【チェック2】現代の日本の選挙が抱える3つの問題点
  • 選挙についてはグラフの読み取りも出る
  • 「働き方改革関連法」や「新年号令和」もチェック
  • 社会入試で問われるのは、世の中にどれだけ関心があるか
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