中学受験のために大手進学塾に通う場合、小学3年生の2月から3年間をかけて準備をするのが一般的になっています。しかし、小学校生活の約半分を受験勉強に費やすことに疑問を持つ人もいるかもしれません。本当に中学受験の勉強は3年間も必要なのでしょうか。小学5年生から2年間で中学受験の対策をしている神奈川県藤沢市の個人塾「Shonan FELIX」代表の米本喜彦さんに聞いてみました。

団体スポーツと中学受験との両立は不可能ではない

 「中学受験は気になるけれど、小学生時代はのびのびと過ごさせたい」「幼少期から続けている習い事を中断させたくない」といった理由から、中学受験をしない選択をする家庭もあるでしょう。小学3年生の終わりから塾通いする場合、4年生のうちは通塾が週2日程度なので習い事との両立は可能ですが、学年が上がるにつれて週3~5日になり、週末には各種テストが入ってきます。こうなってくると、習い事との両立は難しくなっていきます。

 「大手進学塾のカリキュラム通りに受験勉強をしていくと、自然とそうなってしまいますね。しかし、中学受験の勉強は3年間もする必要はないと思っています」と話すのは「Shonan FELIX」代表の米本喜彦さんです。

 スポーツと受験勉強の両立は、一見すると困難なように見えますが、米本さんは異を唱えます。「団体スポーツと中学受験との両立は不可能と思い込んでいる親御さんが少なくありません。高学年になると、塾の勉強が忙しくなっていくと同時に、団体スポーツでも試合数が増え、自分の都合で休むわけにいかなくなるからです。でも、私の塾に通う子どもたちの中には、受験直前まで野球やサッカーなどの団体スポーツをしている子もいます。野球は秋まで、サッカーは年明けの1月まで公式試合があります。むしろ『最後までやり切ろう!』と私は応援しています

 受験勉強を2年間で仕上げることは可能なのでしょうか?

スポーツと中学受験勉強、両立の道は?(写真はイメージです)
スポーツと中学受験勉強、両立の道は?(写真はイメージです)