塾のテストが近いのにいつまでたっても子どもが勉強を始めなかったり、宿題を始めてもやる気にムラがあったりする……。そんな姿を見て、「いつになったら、やる気を出してくれるの?」と嘆いている親は少なくないでしょう。「受験勉強で『子どもをやる気にさせるツボ』は、子どものタイプによって異なります」と話すのは、中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1副代表の馬屋原吉博さん。では、どんなアプローチが効果的なのでしょうか。

やる気を生み出す3つのかけ算

 中学受験をすると決めたなら、自分から進んで勉強してほしい……。ところが、子どもは、勉強の時間が来ても、なかなか始めようとしない。そこで、親のイライラが爆発し、親子ゲンカが勃発。どこの家庭でも一度や二度はそんな経験があるのではないでしょうか。いや、毎日がバトルという家庭もあるかもしれません。

 そもそも「やる気」とは何なのでしょう。

 馬屋原さんはこう話します。

 「やる気は何かをポチっと押せば高まる、というものではありません。やる気とは、『やりたい=will』という気持ちと、『やれそう=can』という成功の予感が掛け合わさって生まれる感情です。受験勉強の場合は、『やらねば=must』という気持ちも大切です。これらの3つの感情が掛け合わされたときに、やる気が起きるのです。特に『やりたい』『やれそう』という感情が高まると、やる気がアップし、自分から進んで勉強する子になります。

 しかし、『やりたい』『やれそう』という気持ちの持ち方は、人によって違います。そのため、その人のタイプに合わせて働きかけることが大切です。ここを間違えてしまうと、何も響かなかったり、かえってやる気を奪ってしまったりすることがあるので、注意が必要です」

 逆に言えば、間違った声かけで「やりたい」「やれそう」が下がれば、相乗的にやる気もダウンするというわけです。

 子どものタイプはどう判断するのでしょうか。人のタイプには、「物事への取り組み方」と「物事の判断の仕方」の2つの軸があります。次のページから、軸ごとにどうタイプ分けできるか、タイプごとにどのように声かけをすれば子どもの「やりたい」が高まり、それに連動して「やる気」が高まるのか、具体的に解説してもらいます。

次ページから読める内容

  • 2つの軸でやる気のツボを見分ける
  • 成績アップの秘訣は「子どもに気分良く勉強をさせること」
  • 「やれそう」の気持ちを高めるには?

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