中学受験生にとって大事な夏休み。「宿題はやった?」「いつになったら勉強を始めるの?」そんな小言を言わずに、子どもが自分から進んで勉強してくれたら、親としてはこれほど嬉しいことはありません。では、どうしたら子どものやる気を引き出すことができるのでしょうか? 「やる気」を科学的に分析し、塾での授業にも取り入れている、中学受験専門塾「伸学会」代表の菊池洋匡さんに聞いてみました。

小学生の子どもにとっての半年後は遙か遠い未来

 多くの小学校は夏休みが始まりました。夏休みは小学校の授業がないため、受験勉強に多くの時間を充てることができます。特に受験生の6年生にとっては、入試前最後の長期休みのため、ここでの頑張りがその後に大きくつながることから“中学受験の天王山”と言われています。4、5年生にとっても、夏休みは苦手を克服したり、クラスアップを狙ったりする絶好のチャンス。そのため、多くの親御さんは、この夏の頑張りを期待します。

 「ところが、親御さんの期待とは裏腹に、子どもは『夏休みだから頑張らなければ!』という気持ちにはなかなかなれません。なぜなら、大人と子どもとでは時間の感覚が違うからです。大人からすれば、半年先なんてあっという間にやって来るという感覚でしょうが、子どもにとっての半年後は遙か遠い未来。夏休みになったからといって、『入試まであと半年しかない。よし、頑張るぞ!』といきなりやる気のスイッチが入るという期待はしないほうがいいでしょう」

「伸学会」代表の菊池洋匡さん
「伸学会」代表の菊池洋匡さん

 そう話すのは、子どものやる気のメカニズムに詳しい「伸学会」代表の菊池洋匡さん。中学受験でやる気スイッチがオンになるのは、多くの子が6年生の年明け。つまり入試直前期まで親御さんが期待するような姿は見られない可能性が大ということです。

 「でも、ここでがっかりしてはいけません。というのも、子どものやる気を引き起こす科学的なコツを知っていれば、いつでも学習意欲をアップさせることができるからです」

 それはどういうことなのでしょう?

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  • やる気にさせるための4つの源
  • 「監視」から「見守り」の姿勢へ
  • 「時間が過ぎたらゲームを隠して」と言えればたいしたもの

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