「自分から勉強を始めない」「問題を解きっぱなしで、丸付けや解き直しをしない」など、子どもの勉強について悩んでいる親は多いことでしょう。特に、共働き家庭で中学受験を進めていく場合、子どもにそうした「自学力」がついているかどうかで親の負担も変わってきます。けれど、「ただ漠然と子どもに注意したところでうまくはいきません。大事なのはその子の状態に合ったサポートをしてあげること」と話すのは、「勉強のやり方」を教える塾・プラスティーの清水章弘さんと八尾直輝さん。中学受験だけに限らず、一生役立つ「自学力」のつけ方を教えてもらいました。

「分かった!」「できた!」の経験が大切

 そもそも「自学力」とは、どんな力を指すのでしょうか。清水さんはこう話します。

 「『自学力』を一言で表現するのは難しいのですが、私たちの塾では『自ら学び、調べ、答えを導く力』と定義しています。15年以上にわたって、小中高生の学習指導をしてきた経験から言えるのは、『自学力』をつけることが、子どもの学力を伸ばす上で非常に大きな役割を担っているということ。そして、この力は中学受験のみならず、中学、高校、大学以降も役立つ、子どもの一生を支える力となると考えています

 「私たちが学習指導をする上で大切にしているのは、『勉強とは何か?』という問いです。私は、勉強とは『できない』ことを『できるようにすること』だと考えています。『自分で考え、調べて理解する』ことが習慣化すると、日々『分かった!』『できた!』という経験が積み上がり、自信がついていきます。

 近年の中学受験の問題は非常に難しく、従来の暗記型の勉強では太刀打ちできなくなっています。でも、自学力がついていれば、こうした難題を前にしたときに、『どうせできない』『分からない』と諦めたり尻込みしたりせず、『まずは挑戦してみよう』と粘り強く考えることができます」

 では、この「自学力」はどのようにすれば身についていくのでしょうか? 八尾さんはこう説明します。

 「『自学力』をつける第一歩は、子どもが自分で『分かった!』『できた!』という経験を積んでいくことです。しかし、多くの子は、どうやって勉強を進めていけばよいのか『勉強のやり方』を知りません。そこで、まずは『勉強のやり方』を教えてあげる必要があります

 「また、中学受験では大なり小なり親のサポートが必要になりますが、効果的な親のサポートのやり方があります。ここを間違えてしまうと、子どもはいつまでたっても『分かった!』『できた!』を経験できず、自学力がついていきません

 次のページから、子どもに「自学力」をつけるための親の正しいかかわり方を紹介します。

次ページから読める内容

  • わが子は今どの状態? 4段階で把握する
  • 学習内容でも4つの段階に分ける
  • 低学年の場合小学4年生までに促しておく
  • 中学受験は通過点 自学力は時間をかけて育んでいい

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