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立体的なイメージをつかむと天体が得意になる

中学受験のプロ・辻義夫先生が教える「天球を使った天体授業」で、天体を身近にとらえる

  • 越南小町
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中学受験の理科入試によく出題される「天体」。大人の感覚からすると、月や星にはロマンがあるから、子ども達の興味・関心も高いと思いがちですが、実は「天体が苦手」という子は多いそう。

そんな子ども達に、天体をわかりやすく解説してくれるのが、中学受験のプロ・辻義夫先生が教える「天球を使った天体授業」です。今回は、特別授業のリポートとともに、天体に強くなるコツを辻先生に教えてもらいました。

中学受験で頻出する天体 子どもたちが苦手に感じるのはなぜ?

 中学受験塾では、5年生から本格的な勉強が始まる「天体」。月や星の動きといった内容は、計算が必要になる算数寄りの物理や化学分野よりも楽しく、子ども達にとってはワクワクする分野と思われがちです。ところが、実際は「天体がさっぱりわからない」「天体で点を落としている」という子が多いというのです。

 その理由を辻先生はこう説明します。

 「確かに、キャンプで夜空の星を観察したり、プラネタリウムで星座にまつわるストーリーを聞いたりすることは、子どもたちは大好きです。でも、塾の授業では、毎回カリキュラムが固定されているため、時間内にその単元を終わらせることが優先されます。そのため、とりあえず暗記すべき知識を伝えるということが授業の中心になりがちです」

 「また、塾の指導は、テキストなどの紙面や黒板といった平面上でしか伝える方法がないため 、月や星の立体的な動きを頭の中でイメージしづらいのです。子どもは自分の体験と知識がつながって、初めて『ああ、そういうことか!』と納得して、新しい知識を増やしていきます。ところが、今の子どもたちは受験勉強に忙しく、夜空を見上げる機会が多くありません。また、月や星というのはこういう動きをすると教えてもらったところで、肉眼でその動きを確認することはできないため、納得感が得られにくいという理由も挙げられます。つまり、子どもの想像力に大きく依存せざるを得ないということです」

 「けれども、アプローチの仕方によっては、指導効果は大きく変わってきます 」と辻先生。

 では、具体的にどのような方法が効果的なのでしょうか?

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