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4~5年の基礎「子ども任せ」は受験直前の失速のもと

中学受験塾に通う4~5年生、つまずきの多くは基礎不足。固めれば得点は必ず上がる。親がまずチェックするべきは?

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塾で新学年の授業が始まって半年がたちます。受験学年ではないからまだ気持ち的にはラクだけれど、日に日に授業の内容が難しくなってくる小学校4、5年生のカリキュラム。子どもは塾には休まずに通っているし、家でも宿題を頑張っているのに、いまひとつ成績が伸びない。このままこの状態が続いてしまったらどうしよう? 夏休み前に、そんな不安を抱える保護者もいるでしょう。ここで軌道修正をして、夏からの後期は好スタートを切りたいもの。そのためにはどんな対策をすればよいのでしょうか? 中学受験のプロ家庭教師・西村則康さんにアドバイスをもらいました。

計算や漢字や熟語は“ちゃんと”しないと定着しない

 「頑張っているのに、なかなか成績が上がらない。その原因の多くは、基礎力不足が考えられます」

 開口一番、西村則康さんはこう話します。

 「4、5年生の場合は、算数なら計算力、国語なら漢字や熟語などの語彙力を訓練することで、テストの点数は必ず上がってきます。『それは毎日やっている』と保護者はおっしゃるかもしれませんが、ただやるだけでは効果はありません。“ちゃんと”やっていなければ、定着はしていかないのです」

 では、この“ちゃんと”というのは、どのような状態をいうのでしょうか?

 「計算や漢字などの勉強は、応用問題よりも簡単だし、ルーティンな学習のため、子どもに任せても大丈夫と思いがちです。実際、丸付けもすべて子どもに任せているという家庭も多いことでしょう。しかし、私はこれらの学習こそ、親御さんがしっかり見てあげるべきだと考えています。なぜなら、ここをおろそかにしてしまうと、基礎学力でつまずいてしまい、その先の応用に対応できなくなってしまうからです」

 具体的に、どのように見てあげればいいのでしょうか。

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