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「公民」に強くなるには東京の街を歩くのがオススメ

SS-1馬屋原吉博先生と行く 公民スタディーツアーリポート!

  • 越南小町
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多くの中学受験塾では、小4から小5の前期にかけて「地理」、小5の後期に「歴史」、そして小6の前期に「公民」を学びます。一般的に中学受験の社会入試は、歴史4:地理3:公民2の割合で出題されます。しかし、3分野の中では一番問題数が少ないものの、小学生の子どもには抽象的な内容で理解が難しく、時事問題を含めると出題範囲が多岐にわたる「公民」は、受験生にとってはネックになりやすい分野。「歴史や地理は好きだけれど、公民は苦手・・・」という子は少なくありません。

そんな子どもたちにオススメしたいのが、日本の政治の中心地である東京・霞が関を歩くこと。言葉だけでは理解しづらい内容も、実際にその建物を見ることで関心が高まります。今回は、中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1で社会を指導している馬屋原吉博先生が、3人の受験生を連れて、公民スタディーツアーを実施。「公民」のキーワードとなる建物を回りながら、中学入試に出やすい内容をレクチャーしていただきました。(※取材は3月26日)

テレビでよく聞く「霞が関では・・・」にはどんな建物がある?

 集合場所は地下鉄「霞ケ関駅」A9出口地上。周りを見渡すと、外務省、財務省、経済産業省、農林水産省、国家公安委員会などの建物が見えます。「よくテレビのニュースで『東京・霞が関では……』という言葉を聞くと思うけど、それはこのエリア一帯を言うんだよ」と馬屋原先生。今日は、6年生クラスがスタートして約1カ月たった3人の受験生に「公民」を学ぶツアーを特別に実施。春休み中の3人は、4月から塾で「公民」の授業が始まります。その前に「公民」をより身近に感じてもらおうと、日本の政治の中心地である霞が関に集まりました。

 まずは腹ごしらえに、農林水産省の食堂へ。本館は関係者しか入れませんが、北別館の1階にある食堂は、一般人も食事をすることができます。メニューには食材の産地と食料自給率が記載されていて、子どもたちは物珍しそうにじっくり読んでいます。珍しいメニューに「イワシ鯨の竜田カレー」などもあります。

 おなかを満たしたところで、最初のレクチャーが始まりました。まずは「三権分立」の話から始まり、国会、内閣、裁判所がどのような構成で成り立っているかを説明していきます。といっても、塾の授業でまだ「公民」を習っていない子どもたちに難しい話はしません。「国会議員になるためには、選挙で国民に選ばれないといけないんだよ」「でも、裁判官は難しい司法試験に突破すればなれるし、今みんながいる農林水産省などの省庁もたくさん勉強をした優秀な人なら働くことができるんだよ」、そんなザックリとした説明のほうが、「え~!じゃあ頑張って勉強する~!」と食いついてきます。どうやら「三権分立」が一気に身近に感じられるようになったようです。

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