都内に暮らす鈴木公太君(仮名)は、小3の2月から大手進学塾のサピックスに通っています。今はαクラスにいて、多少成績の上がり下がりはあるものの、全体的に見れば順調のようです。しかし、お母さんの真奈美さんは、今のやり方で勉強を進めても大丈夫なのか不安を抱えています。家庭教師はどのように授業を進めるのか、家庭教師の西村則康先生の体験授業の様子をリポートします。家庭学習での弱点補強の見つけ方や、勉強のコツについてのノウハウを紹介します。
理科は特徴をおさえて テキストの隅々まで読むこと
初めての家庭教師に真奈美さんも公太くんもちょっとドキドキしている様子。そんな二人の緊張を和らげるように、気さくに話す西村先生。テキストやノートをめくりながら、「おお~、ちゃんと丁寧に書いているね。立体的に書くのも上手だね」と、公太くんの日ごろの勉強の様子を探ります。その後、直近のテストの結果を見て、「おや? なんで植物だけこんなに取れていないんだ?」と驚きました。
公太くんの現時点での志望校は駒場東邦中(以下、駒東)だそう。公太くんは算数と理科が得意なので、志望校としては悪くありません。ところが、成績表のグラフを見ると、理科は物理系の問題がほぼ満点なのに対し、植物の問題は半分も取れていません。
そこで、先生は突然、大豆の豆を2つに開いた絵を描き、その中に小さな丸を描きました。
「公太くん、ここは何かな?」
「子葉?」
「……自信のほどは何%?」
「うーん(と首をかしげ)……幼芽?」
「そう、これは幼芽だね」

次ページから読める内容
- 理科は細かい知識やそのつながりを問われる問題が増えている
- 記述問題は解答欄を埋めることが必須 句読点の使い方にも注意
- 正しいえんぴつの持ち方が学力を上げる
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