中学受験において、国語は日本語だからなんとかなるのでは、と思っている親御さんは少なくありません。また、算数のように解き方が明確ではないので、家庭で何をどう教えたらいいのか分からないという親御さんもいます。そのため、「漢字の練習をしなさい」「語句を覚えなさい」「文章をちゃんと読みなさい」としか言えない……。

「けれども、漢字や語句の習得、文章読解にも正しい学習のやり方があります」 。そう話すのは中学受験カウンセラーで国語講師の金子香代子先生です。では、その正しい学習の仕方とは? 家庭でできる受験国語対策を【漢字・語句編】と【説明的文章】の2回にわたってお伝えします。今回は、漢字と語句の習得法を金子先生に伝授していただきます。(※2018年11月に開催された金子先生の『家庭で攻略する国語セミナー』の内容を参考にしています)

漢字の習得は「10回書け!」ではなく、定着するまで追う

 一般的に国語入試の構成は、漢字や語句、言葉の意味を問う知識系の問題が2割、物語文や説明的文章などの読解問題が8割となっています。日ごろ、漢字の練習や語句の習得に時間を取られていることを考えれば、こんなにたくさん覚えることがあるのにたった2割しか出題されないなんて、なんだか割が合わないなぁ~と思うかもしれませんね。

 しかし、全体の8割を占める読解で得点を取るためには、まずはその土台となる漢字や語句を知っていなければ、文章を読み進めていくことはできないし、内容を理解することもできません。つまり、知識そのものを問われるのは2割だけれど、国語に強くなるには言葉の習得が不可欠 なのです。

 では、これらの漢字や語句はどのように覚えていけばいいのでしょうか?

 金子先生はこう話します。

 「よく漢字はたくさん書くことで覚えられるといわれています。小テストなどで間違えた漢字は、『必ず10回書いて覚えろ!』と言う塾の先生もいますよね。でも私は、漢字の習得は回数の多さではないと思っています」

 「例えば、3回書いてもう覚えたらそれでよし。覚えられなければ、定着するまで書く。そうやって子ども自身に判断させるのです。しかし、一度覚えたと思った漢字も、時間がたつと忘れてしまうことがあります。その確認をするために、少し間をおいてからまたチェックしてみます。そこで書けたら覚えたことにしてOK、間違えてしまったらもう一度覚える。こうしてしつこく追うことで定着させていきます。そうすれば、子どもは『漢字を定着させるには時間がかかること』を実感します。そうやって『漢字の習得は自分でしていくものだ』と気付くことが大事なのです」

※ おすすめ日経DUAL書籍『中学受験 基本のキ![新版]』

日経DUAL連載の内容に加筆した充実の書籍『中学受験 基本のキ![改訂新版]』(日経BP社)では、「中学受験に興味はあるけど、まだ何も分からない」という小学1年生から、受験直前の6年生までの親子向けの情報を、シーズンごとに整理して掲載しています。受験校の併願パターンでは74校を紹介しています。本書で中学受験に関するを情報の基本から応用までを、幅広く押さえてください。

「受験初心者から本番直前の6年生まで」 DUALの本
『中学受験 基本のキ! [改訂新版]』
著者/西村則康・小川大介
価格/1620円(税込)

【第1章】 わが子に中学受験をさせるか否か?
【第2章】 中学受験のパートナー 塾との付き合い方
【第3章】 受験生 普段の勉強と、長期休みの戦略的な活用方法
【第4章】 男女御三家と早慶付属校の最新問題傾向
【巻末付録】 必見!プロがすすめる併願パターン 74校が登場

●日経BP書店で購入する ●Amazonで購入する

次ページから読める内容

  • 漢字は音読み・訓読みの両方を覚える。言葉の意味を意識させることがポイント
  • 覚えにくい語句はできるだけ状況が分かる例文とともに覚える
  • 三字熟語・対義語・同意語は読解のキーワードになる

続きは日経DUAL登録会員(無料)
もしくは有料会員の方がご利用いただけます。

日経DUAL会員とは?
登録会員(無料)になると以下のサービスを利用できます。
  • 登録会員限定記事
    子育て、キャリア、夫婦の連携、家計管理など、共働き家庭のニーズに応える登録会員限定記事をお読みいただけます。
  • 日経DUALメール
    日経DUALの最新記事やイベント開催情報などをお知らせするメールマガジン「日経DUALメール」をご購読いただけます。
  • 子どもの年齢別メール
    子どもの年齢別メール(未就学児、低学年、高学年)を配信します。子どもの年齢に合った新着記事やおすすめ記事をお届けします。
  • MY DUAL
    サイトトップページの「MY DUAL」の欄に、子どもの年齢に合った新着記事が表示され、最新の子育て・教育情報が格段に読みやすくなります。
  • 日経DUALフォーラム
    オンライン会議室「日経DUALフォーラム」にコメントを書き込めます。日経DUALの記事や子育て世代に関心の高いテーマについて、読者同士や編集部と意見交換できます。
  • 記事クリップ、連載フォロー
    お気に入りの記事をクリップしたり、連載をフォローしたりできます。日経DUALがさらに使いやすくなります。