1月10日の埼玉県の私立中学を皮切りに、緊急事態宣言下で首都圏の中学入試がスタートしました。「誰もが初めての入試。コロナ下だからといって、過度に特別視する必要はありません」と、中学受験プロ家庭教師の西村則康さん。本番シーズンを迎えた今、やるべきこととは何でしょうか。
【埼玉入試】各校万全のコロナ対策、2回目の受験者数は減少
1月10日、首都圏では一足先に埼玉県の私立中学で入試が始まりました。毎年、第1回の入試だけで6000人もの小学生が受験する栄東中学校には、地元の埼玉県からだけでなく、東京都や神奈川県、千葉県からも受験生が集まります。
今年は感染予防のため、第1回入試の試験日を10日と12日に分け、3会場に分散しました。2日間で約6000人が受験。第1回入試の受験者数は前年とほぼ同じという結果になりました。しかし、1月18日第2回入試の受験者数は約1600人で例年を少し下回り、全体的には若干の減少となりました。「その傾向は、埼玉栄や大宮開成など他校でも見られました。併願受験はしておくけれど、感染リスクを配慮して、1回目がダメだった場合も2回目以降は受けないという家庭が多かったように感じました」と、西村さんは話します。
「実際の入試では、各校さまざまな感染対策を行っていました。栄東のホームページにはその様子が載っていますので、これからの入試をイメージするための参考にしてみてください。同校ではすべての机に3方向を囲んだ飛沫防止アクリルパネルを設置しました。コロナ対策としては万全かもしれませんが、実際に試験を受ける受験生にとっては、スペースが狭く圧迫感があったようです。こうした環境に慣れておくためにも、家で同じようにやってみることをお勧めします」
「小学生が挑戦する中学受験は、試験当日に親が同行するのが一般的です。例年は受験会場に親の控室が用意されていますが、今年は密を避けるために保護者の人数を制限したり、控室を設けなかったりする学校もあります。各校の対応はさまざまですので、事前に確認をしておきましょう。当日に親が慌てると、その焦りが子どもにも伝わり、試験に集中できなくなることもあります。学校の近くで朝から開いている喫茶店を探すとか、子どもが受験している間は一度帰宅するとか、親の動き方も計画しておきましょう」
次ページから読める内容
- 女子校の多くが午後の面接を取りやめた
- 今ある学力でどうやって点を取っていくか
- 別れ際の親のひと言が重要。最後に響くのは「あなたなら大丈夫!」
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