【入試本番直後の親の心得】 子どもの様子に応じて、次の手を考えておく

 このように万全に準備をして、当日の入試に挑みます。

 では、試験直後、親は子どもにどう接したらよいのでしょうか?

 「試験が終わった子どもをどう迎え入れ、帰宅して夜寝るまでに何をすべきか、親は考えておく必要があります。万が一、子どもが試験で思うように力が発揮できなかった場合、対策はお子さんの調子によって変えていくといいでしょう」

 具体的にはどうすればよいのでしょうか?

 「子どもの調子は『気力』と『体力』の2軸で分けて考えることができます。それぞれの強さ、弱さを考慮して、次に控える受験に挑むようにしましょう」

 「気力があまりない子(下図のCとD)は、一度不合格になるとその後の立て直しが難しくなります。こういう子の場合、受験校選びは『走り切り型』を設定しておくといいでしょう。受け終わった後は、テストの検証はせず、明日に向かって気持ちを切り替えていくよう、お子さんを励ましてあげてください」

 「気力はあるけれど、体力がない子(下図のB)は、とにかく十分な睡眠を取らせることが先決です。4科入試は小学生の子どもにとってはしんどいものです。午後入試は体力的に耐えられるかどうか十分に検討してから決めてください」

 「体力がなくて、受験日程をゆったり組んだ子(下図のB)は、時間的な余裕を生かしてテストの振り返りを少ししておきましょう。その際、いつも通りにできていたらしっかり褒めてあげます。いつも通りではないときは、『何があったんだろうね』と落ち着いて問いかけてあげてください。もし、『緊張して実力を発揮できなかった』と言ったら、『そうやってそのときの自分を思い出せているから、もう大丈夫だね』と安心させてあげてください。そうやって本人の胸の内を聞いてあげると、子どもは気持ちを切り替えることができます」

 では、体力も気力も充実している子(下図のA)はどうでしょう?

 「とても上手に受験に取り組めているということですね。ひとつだけ注意してほしいのは、気合いが入り過ぎて、いつも以上の特別な力を出そうとしてしまうことです。思わぬミスにつながりますから、『いつも通りで大丈夫』と声を掛けて、落ち着いてテストに臨ませてあげましょう」

(小川先生への取材をもとに、日経DUAL編集部で作成)
(小川先生への取材をもとに、日経DUAL編集部で作成)