直前暗記が効果的な理科・社会は、子どもが得意な覚え方で知識を定着

 首都圏の中学受験は、国語・算数・理科・社会の4科入試が一般的です。中でも算数は得点の差が開きやすい教科なので、中学受験では算数が得意だと有利とされています。

 そのため、受験生は算数の勉強に多くの時間を費やし、暗記が中心になりがちな理科・社会の勉強は後回しになります。後回しというのは、つまり直前期を指すのですが、入試本番まであと1~2週間というこの時期に、テキストを初めから全部読み直すというのは、非効率的です。

 そこで、小川先生はこうアドバイスをします。

 「ひとくちに暗記といっても、子どもによって覚えやすい方法があります。例えば、映像で覚えるのが得意な子は、大事なことをマインドマップに書き出して、つながりで覚えるといいでしょう」

 「それが苦手な子は、オーソドックスに市販の暗記本などを使って覚えるといいでしょう。そのとき、『あれ? これって何のことだっけ?』と気になるものが出てきたら、塾のテキストで確認をし、その部分をしっかり見直しておきましょう」

 「実は、多くの子は、ほとんどの知識は覚えています。でも、時間が経つうちにその記憶の取り出し方を忘れてしまっているだけ。だから、直前期はそれを思い出す作業をすればいいのです。例えば、テキストの目次を見るだけでも効果があります」

 「社会は人名、地名を丁寧に書く練習をしておきましょう。丁寧に書いた字というのは、忘れにくいものです。また、近年、難関校に限らず、入試の問題文が長文になってきています。問題文が長いと、時間が足りなくなるのではと焦って読み飛ばしてしまう子は少なくありませんが、読み飛ばしは致命的なミスにつながります。読み飛ばさないように読むには、日常的に音読の習慣を付けておくことが効果的です。本番では音読はできませんから、音読をするように黙読をする訓練をしておきましょう」