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中学入試直前 親子ともに不安な気持ちとどう向き合うか

小6への励ましワードは?/小4・小5の親は模試の結果で一喜一憂しない

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今年も埼玉県では中学受験がスタートしています。関西の統一入試日となる1月15日、東京・神奈川の一斉入試日となる2月1日まであとわずかです。すでに受験を迎えた親子は結果を待つ間に不安で押しつぶされそうになるかもしれませんし、これから迎える人も同様でしょう。「気持ちが揺れるのはみんな同じ。大事なのは、いかにその振れ幅を小さくするかです」と話すのは、中学受験の国語指導をしながら、親のメンタルケアを行う早瀬律子さん。小6受験生の親のこの時期の過ごし方とは? 小4・小5の親へのアドバイスとともに紹介します。

直前期 親子を襲う2つの不安

 入試直前期になると、「これがまだ仕上がっていない、あれもまだできていない」と、子どもができていないところが気になったり、「もし、どの学校にも合格できなかったらどうしよう……」と不安になったりするかもしれません。親である自分が不安な様子を見せると、それが子どもに伝わり、子どもをさらに不安にさせてしまうのではないか。でも、この気持ちは隠せないし、どうしたらいい? そんな悩みや葛藤を抱えている親は多いことでしょう。

 受験生の保護者を対象に、学習のサポート方法や健康面、精神面を含めたフォローのノウハウを指導している早瀬律子さんはこう話します。

 「この時期に親が不安な気持ちになるのは当然のこと。精神的に揺れるな、と言っても無理なことは、子どもが中学受験を経験した『受験親』である私にも分かります。ですから、まずはその不安な気持ちを一旦認めてしまいましょう。その上で、できるだけ揺れ幅を小さくするように心がければいいのです」

 早瀬さんによると、この時期のネガティブな感情は2つあると言います。

 「一つは過去の思わしくない出来事を思い出し、不安になること。例えば以前、大事な模試でものすごく悪い成績を取ってしまったなどの経験があると、また同じようなことが起きるのではないかとマイナス思考に陥ってしまうケースです。もう一つは未来に対する不安。もし、合格できなかったらどうしよう……と、結果が出る前から悪い方に考えてしまうケースです。しかし、過去に対してくよくよしても仕方がありませんし、ましてや未来のことは何も分かりません。どうすることもできないことにエネルギーを奪われてしまうのは、無駄なこと。それよりも、今できるベストに目を向けていきましょう」

 では、この時期、親は何をしたらよいのでしょうか?

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