日経DUALの「共働き子育てしやすい企業グランプリ2017」で見事グランプリを受賞したSCSK。「かつてはブラックだった」という同社がいったいどのように“ホワイト”企業になったのか。施策についての詳報「SCSK 残業しなくても一律残業代をもらえる理由」、谷原徹社長インタビュー「SCSK社長 数字より『社員の成長』を追いかけろ」に続き、今回は共働きで4人の子どもを育てている男性社員の声をお届けする。実際に中で働いている人から見た、グランプリ企業の実態とは。

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第6回 SCSK 残業しなくても一律残業代をもらえる理由

平日も家族6人そろって晩ごはん、毎月1回は有給休暇取得

 下は1歳から上は小6までの4人の子どもを共働きで育てている田丸裕史さん(SCSK 経営企画グループ 事業戦略企画部 第一課長)。働き方改革で生活はがらりと変わった。

 「上の2人の子どもが小さいころの記憶はあまりないのですが、今は家にいる時間が増えたおかげで、下の2人の子どもと触れ合う機会は比較にならないくらい多いです。平日でも、家族6人そろって晩ごはんを食べ、子どもをお風呂に入れる日もあります。父親としての居場所ができました(笑)」
 
 SCSKが全社的に進めてきた働き方改革のおかげで、家族そろって毎晩夕飯を食べるなど「以前はあり得ないと思っていたこと」が次々と実現した。有給休暇の取得もその一つ。同社が目標に掲げる、年間20日の有給休暇取得をこなすため、月に1回は計画的に休みを取る。

 「有給休暇は創立記念日や行事の代休など、子どもの学校の休みに合わせて取っています。育休中の妻とランチに行くために取ることもたまにありますね。本当にありがたいです。妻も、私の有給休暇を想定して『今月はいつ休める?』と聞いてきます。以前は、『何かをお願いすると仕事に影響するから申し訳ない』と思っていたようですが、今は、私が有給休暇を取って子どもの面倒を見ている間に妻が自分のやりたいことをするなど上手に調整できているようです。妻も喜んでくれています」

 田丸さんは1997年入社。合併などで社名は変われど、ずっと同社で働いている。以前はどんな会社だったのだろうか。「営業にいたこともありますが、勤務時間など気にせず、相当量の残業をし、土日出勤も当たり前。有給休暇は、夏休みと正月休みのためか、風邪引いて休まなきゃいけないときに使う、というぐらい。子どもの運動会で休むのに気を使うような会社でしたね」

 ところが今や状況は一変。「育休を取りましたか?」という質問に対しても、田丸さんは、「有給休暇が取りやすい会社に変わったので、育休をわざわざ取らなくても有給休暇で何とかなるなと思うほどです。もちろんせっかく制度があるので、昨年は育休も取りましたが」と答えてくれた。

SCSK 経営企画グループ 事業戦略企画部 第一課長の田丸裕史さん
SCSK 経営企画グループ 事業戦略企画部 第一課長の田丸裕史さん

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