企業を取り巻く様々なリスクを回避するためのITサービスを提供するGRCS(東京・千代田)は、子育て中の女性や他の企業を定年退職した年配者などを積極的に採用。コアタイムがなく、基本的には自由にリモートワークできる「フルフレックス制度」を設けていたり、業務内容によるものの、地方在住者は完全在宅で仕事ができたりといった、多様な人材が無理なく働ける仕組みづくりを進めている。同社の人事施策や制度について紹介した上編に続き、下編では、2019年1月に同社に転職、2人の子どもの子育てと両立させるため、自宅でのリモートワークを中心に、週4日働く「ハーフ社員」の丸山香さんに話を聞いた。

<GRCS 企業リポート>
【上編】勤務を分単位で記録 断続的リモートワークも可能に
【下編】ワンオペの2児ママ 転職で「ハーフ社員」に ←今回はココ

働き方のロールモデルが誰もいなかった

 GRCSの管理本部に籍を置き、社内のITサポートや管理運用全般を担っている丸山香さんは、小学2年生である7歳の男の子と4歳の男の子のママ。社内で導入しているグループウェアやクラウドの管理、ネットワーク環境や備品の管理まで1人で担当しており、社員からの問い合わせや要望に応じるというのも丸山さんの仕事だ。

 そんな丸山さんは、2019年1月に同社に正社員として転職したばかり。 1日5時間勤務を週4日、週20時間を基本労働時間とする勤務形態で働いており、一般社員のちょうど半分の労働時間という意味で、「ハーフ社員」と位置付けられている。

 基本的にはいつどこで仕事をしてもいいという同社の「フルフレックス制度」(上編参照)を活用し、在宅勤務を基本にしているが、「ネット環境さえあれば、他の社員の皆さんからの問い合わせにもすぐに応じられるので、在宅で仕事をすることにまったく問題を感じていません」と話す。

GRCSの管理本部で、社内のITサポートや管理運用全般を担っている丸山香さん。1月から同社の「ハーフ社員」第1号として同社に勤務している
GRCSの管理本部で、社内のITサポートや管理運用全般を担っている丸山香さん。1月から同社の「ハーフ社員」第1号として同社に勤務している

 大学卒業後は、1年半パソコンのインストラクターを務め、不景気だったこともあり派遣で転職を繰り返していた。その後、派遣先だった前職のIT系メーカーで正社員登用され、情報システム部で14年間働き、2度の出産を経て、時短勤務で復帰をした。

 ただ、所属していたのは社員3人の少人数部署で、丸山さん以外は男性。働き方の参考にできるロールモデルが誰もいないという問題を抱えていた。また、時短勤務とはいえ業務量が多く、「片付けても片付けても仕事が増えていくばかり」。残業続きの日々で、本来は1日6時間の時短勤務のはずが、1日8時間働くのが常態化していたと言う。

次ページから読める内容

  • もう、キャリアを捨てるしかない?
  • 時間の余裕ができたことで、家計の見直しも可能に
  • 「通勤時間」分を、業務上必要な勉強に充てる
  • 家族にとっても大きな変化に

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