毛髪製品の製造販売・増毛・育毛サービスの「アートネイチャー」。人手不足が深刻な理・美容業界で、従業員満足度向上に取り組む、同社の施策を2回に分けて紹介する。共働き子育て中の男性社員と人事担当社員を紹介した前編に続き、後編は、女性活躍推進の勉強会が発端で始まり、同社内の変革を推進したプロジェクトチームの女性社員らに語っていただく。

<アートネイチャー 取材リポート>
【前編】 1時間単位の「ふさふさ時間休暇」育児にも余暇にも
【後編】 女性チームが奮闘し変革「辞めなくて済んだ」に感動 ←今回はココ

女性活躍推進の勉強会から生まれた「り・ぼんP」

 同社には、部署横断で働き方改革に取り組む「り・ぼんP(プロジェクト)」というプロジェクトチームがある。発端は、人事部が主導した女性活躍推進の勉強会。そのメンバーである3人の女性社員に、さまざまな変革をもたらした活動を振り返ってもらった。

◆参加者
人事部人事企画グループ主任 吉原さん
総務部総務グループ 課長代理 米倉さん
商品開発部 備品・流通商品グループ 主任 小見さん

日経DUAL編集部(以下、――) 皆さんは、子育て中でいらっしゃるということですね。

小見さん(以下、敬称略) 年長と1歳の子どもがいます。今年4月に復帰したばかりです。

―― 復帰したばかりだと、大変な時期ですね。

小見 現在は9時半~16時半の6時間の時短勤務をしています。急に子どもが熱を出して保育園から呼び出される、ということも結構ありますね。

―― 両立のために工夫している点はありますか。

小見 シャンプーや育毛剤など商品の企画開発の仕事をしていますので、社外の方とのアポイントが多いのですが、16時半までしか稼働できない旨と、やむを得ず急に休むこともあります、と最初に伝えるようにしています。皆さん「大変ですね」と快く受け入れてくださり、本当に感謝しています。自分の状況を前もって伝えておくことは大切だと思いますね。

米倉さん(以下、敬称略) やはり時間のやりくりが大変ですよね。うちは、年長と小3の子どもがいます。1歳児クラスからだと希望する保育園に入れない可能性があったので、2人とも0歳代で入園させて、復帰しました。小さい時期から預けたので急な発熱などで保育園から呼び出されることも多くて、自分で時間をコントロールできなくてつらかった記憶があります。6時間の時短勤務を経て、今は7時間の時短勤務です。

吉原さん(以下、敬称略) 私は3歳の子どもがいて現在、時短勤務です。本社の各部署に1~2人は時短勤務の人がいるようなイメージですね。

米倉 私が1人目を出産したのが2010年です。その数年前だと、結婚して出産すると辞めることが普通の雰囲気でしたが、制度が整ってきて2010年ごろを境目に徐々に変わってきて、今は戻ってくるのが大前提の空気になっていますね。

「女性」に特化するのでなくて、会社全体にプラスになることを

―― 働き方改革に取り組む「り・ぼんP」について教えてもらえますか。

吉原 もともと人事部主導で始まった女性活躍推進のための勉強会がありました。そこから移行して発足したプロジェクトチームです。

米倉 せっかくなら女性という枠組みに特化するのではなくて、会社全体にプラスになることをできないか、という話になり、「私たちで何か会社のためになることをやりませんか」というのがスタートだったと思います。勉強会に声をかけられた女性社員の一部がメンバーとなって、2017年5月に発足しました。

「り・ぼんP」プロジェクトチームのメンバーの3人
「り・ぼんP」プロジェクトチームのメンバーの3人

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  • 導入だけでなく、成果検証もきちんと行う
  • 「4年生になったら辞めないといけないかと悩んでいる」
  • 「私たちが今頑張らなきゃ」という使命感が生まれた

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