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1時間単位の「ふさふさ時間休暇」育児にも余暇にも

アートネイチャー【前編】理・美容業界の深刻な人手不足を背景に「従業員満足」の実現に取り組む


毛髪製品の製造販売・増毛・育毛サービスの「アートネイチャー」。人手不足が深刻な理・美容業界で、従業員満足度向上に取り組む、同社の施策を2回に分けて紹介する。前編は、共働き子育て中の男性社員と人事担当社員に、後編は、同社内の変革を推進したプロジェクトチームの女性社員らに話を聞く。

<アートネイチャー 取材リポート>
【前編】 1時間単位の「ふさふさ時間休暇」 育児にも余暇にも ←今回はココ
【後編】 女性チームが奮闘し変革「辞めなくて済んだ」に感動

男性育休取得の第1号「取ってよかった」

 「半ば命じられて取りましたが(笑)、取ってよかったと思います」。そう振り返るのは、アートネイチャーの総務部総務グループ課長の堀合英範さん。現在、8歳と5歳を共働きで子育てしている堀合さんは2014年、第2子誕生のときに育休を取得した。同社の男性育休取得の第1号だったという。「当時人事部にいたので、モデル的な側面もあって周囲に勧められて取得しました」

 堀合さんは社内結婚で、妻は、店舗勤務のスタイリスト。「11月に出産した妻が翌年4月に職場復帰するタイミングに合わせて6日間取りました。復帰する妻にとって一番負担の大きい時期だったと思うので、取得してよかったと思います」

 「人事部所属で、取得第1号でもあったので、経験談をまとめてリポートも提出しました」。同社では2014年~2015年ごろから、男性社員の育休取得を勧める取り組みをスタート。2018年度末までに男性の育休取得率を50%にする目標を掲げた。

 男性社員を対象として配偶者の出産前に「子の誕生予定申請」を提出させるワークフローを全社的に通達。配偶者の出産直後から育休を取得しやすい環境を整えるとともに、配偶者出産の連絡があった全社員の上司に対し、部下に育休取得を促すようにメッセージを発信。誕生後1年間に男性社員が育休を取得できなかった場合、その上司から「育児休業非取得報告書」を提出させる取り組みを導入し、7%(2015年度)だった男性の育休取得率を、67%(2018年度)にまで上げている。

妻は土日出勤 週末はワンオペで家事育児を担当

 同社社員の男女比を見ると、女性が男性よりやや多い。店舗は既製品ウィッグブランド「ジュリア・オージェ」なども含めて全国に370あり(2019年9月末現在)、社員約2300人の8割程度が理・美容師の資格を持つスタイリストやファッションウィッグアドバイザーなどの店舗勤務者という構成になっている。堀合さんの妻も、男性向け店舗で勤務するスタイリスト。そのため現在、土日が出勤日となっている。「本社勤務の私は土日がほぼ休みなので、土日の家事育児は私がワンオペで担当しています」

総務部総務グループ課長の堀合英範さん
総務部総務グループ課長の堀合英範さん

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  • 制度を作るとそれに縛られてしまう側面も
  • 最大64時間分を1時間単位で取得できる

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