「営業現場にはいい思い出しかない」

 「とにかく営業職員の話をよく聞き、自分からも話をしました。営業職員にはとことん成績を求めます。歩合制なので、頑張れば、営業職員自身のためになるわけです。『結局はあなた自身のためだよ』ということは伝えましたね。あとは、小さな目標を達成したらシュークリーム、大きな目標を達成できたら皆でお肉を食べに行くなど、タイミングを考えながら、楽しみも用意しました。あとは自分自身が一生懸命仕事をする。するとついてきてくれますよね

 「『女性の支部長は大変だろう』と言われたことがあります。営業職員は女性ばかりなので、男性の支部長のほうが仕事しやすいのでは、という意味だったのですが、私は違うと思います。男性だからという理由だけでうまく運営できたとしても、本当に心の底からシンパシーを感じてもらえているかというと、それは分からないですよね。私は女性同士だから分かり合えることがあると信じています

 支部長は、営業職員を増やすこともミッションの一つ。「16人だった職員を24人まで増やしました」。支部長としての目覚ましい実績が認められ、営業職員の採用を進めるリクルート推進部長として高松支社に1年半勤務。2017年4月から東京本社営業総括部へ異動した。

今後の目標は「できる限りステップアップしたい」

 2018年4月からは東京本社の営業教育部商品教育支援室長に。現在、2人の子どもは小4と中1になった。高松時代に離婚を経験し、現在は1人で子育てをしている。「高松と違って母という助けがいないので、家事・育児は本当に大変です」と西浦さん。

 「でも、結構早く帰らせてもらっています。周囲も早く帰っているので助かります」。詳しくは後編でお伝えするが、同社では2017年から働き方改革に本腰を入れている。「会社の働き方改革の流れと、一人での子育ての時期が重なってよかったです。子どもも大きくなり、朝準備しておいたカレーを温めて2人だけで食べる、ということもできるようになったので、夜の会なども今年ぐらいから少しずつ参加できています。とはいえ、21時には帰宅して一緒に寝ます。子どもとは仲良しですよ」

 今後の目標を聞くと、「できる限りステップアップしたい」ときっぱり。具体的に問うと、「どこまでステップアップできるのか分かりませんが、せっかくのチャンスなのでロールモデルになりたい。営業現場でも実績を残せたし、リクルート推進部長、そして本社の室長にもなれた。弊社には総合職や一般職、営業職など様々な雇用形態の女性がいますが、女活が叫ばれるなか女性がここまでできる、というのを後輩に見せたいですね」