デジタルカメラから人工衛星まで幅広いものに組み込むソフトウエアを開発している企業「イーソル」。世の中の流れが「働き方改革」に向かう以前から、働き方を見直すプロジェクトに取り組み、着実に成果を上げてきた同社の施策を2回に分けて紹介する。同社の取り組みと「人事の星」である女性社員を紹介した前編に続き、後編は2回の育休を取得した男性社員に「意味のある育休にするために必要なこと」などを聞いた。
<イーソル 取材リポート>
【前編】 「育児」「女性」の言葉をあえて使わず働き方を変革
【後編】 「人は誰しも休みうる存在」という前提が社内に浸透←今回はココ
やらなくてはいけない家事のほうが多くて大変だった

「育休中に何をすべきかなど何も分からないまま取得しました。オムツ替え、寝かしつけ、お風呂に入れる、など子どもの世話をすればいいようなイメージを持っていましたが、現実は掃除や洗濯、食事作りなど、やらなくてはいけない家事のほうが多かった。もともと家事は得意ではなかったし、最初はかなりドタバタしました」
そう振り返るのは、イーソルのソフトウエア技術職の髙島幹斉さん(ソリューションエンジニアリング事業部基盤技術統括部PES技術部)。現在、1歳と3歳の2児を育てる共働きパパで、第一子の誕生後に4カ月、第二子の誕生後に6カ月の育休を取得した。
髙島さんは育休を取得した理由をこう話す。「新しいもの好きなので、子育てという新しいことに挑戦してみたいと思いました」
お父さんが一人で子どもの面倒を見られるようになるための育休
育休と仕事の調整は難しくなかったのだろうか。同社では2016年に、社長が全社員に対して男性育休の取得を勧めるメッセージを発信。だが髙島さんが第1子の育休取得の希望を伝えたのはそれより少し前のことだった。
次ページから読める内容
- 二人を一人で見るのは本当に大変と分かったから定時で帰る
- 取りたい人が普通に手を挙げて自然体で取れる状況に
- 「では、どう実現していこうか」という雰囲気がある
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