リクルートのグループ企業で、研修や人事コンサルティングサービス、適性検査「SPI」の開発などを手掛けるリクルートマネジメントソリューションズ。企業内研究所である「組織行動研究所」を通じてよりよい働き方を研究・提言する「働き方」のプロフェッショナル集団でもある。2013年からテレワークを制度化するなど働き方の柔軟性を高め、社員の生活やキャリアをサポート。1日単位で取得できる男性社員向けの休暇制度「妻出産休暇」も設ける。狙いや詳細、それらを活用して活躍しているママ社員やパパ社員の声を上下編で紹介する。

<リクルートマネジメントソリューションズ 企業リポート>
【上編】1日単位の「妻出産休暇」で男性社員の育児促す
【下編】「パパ育休」取得 夫婦で頼り頼られの関係構築 ←今回はココ

主要駅に点在するサテライトオフィス活用し、移動時間を短縮

 リクルートマネジメントソリューションズは、2013年からスタートしたテレワークの導入などにより、男性社員も子育てにコミットしやすい土壌づくりを進めてきた(詳細と狙いは前編参照)。そうした社風に魅力を感じ、同社に中途入社したのが、名古屋支社に勤務する西岡尚輝さん。1歳10カ月の女の子のパパだ。新卒で入ったプラント会社から2017年に同社に転職し、プラントエンジニアから「企業研修」という商品を売る営業企画職へ転身を遂げた。

名古屋支社に勤務する、営業職の西岡尚輝さん。理想的なライフワークバランスが取れそうな職場環境にも魅力を感じ、2017年、転職先として同社を選んだ
名古屋支社に勤務する、営業職の西岡尚輝さん。理想的なライフワークバランスが取れそうな職場環境にも魅力を感じ、2017年、転職先として同社を選んだ

 フレックスタイム制度を活用し、家族の状況に応じて日々の勤務時間を調整する。8時に仕事をスタートし、16時に仕事を終わるような日は晩ご飯を作ったり、子どもをお風呂に入れたりする。

 転職した当初は東京本社に勤務し、都内の主要駅に会社が設けているコワーキングスペースなどのサテライトオフィスもフル活用してきた。クライアント先に行く前後でサテライトオフィスを利用し、「直行直帰」とすることで移動時間を極力短縮し、家族と過ごす時間に充ててきたという。

妻と同じレベルから育児生活のスタートが切れた

 「子どもが生まれる前から育児は夫婦二人でするものだという認識がお互いにあった」という西岡さんは、2018年、妻の出産直後から「妻出産休暇」をちゅうちょなく、連続で17日取得。休日を含めて約1カ月間、育児に携わった。

 「妻と同じレベルから育児生活のスタートが切れたので、育児で私が担当できることも多く、妻と分担して子育てしてきました。出産直後でなく、時間がたってから育休を取っていたら、妻のほうが既に育児スキルが高い状態になってしまっていたと思います。夫婦で頼り頼られという関係性を築くことができたのもよかったですね」と西岡さんは振り返る。

 元から、妻の出産後は「妻出産休暇」を取ろうと決めていたので、会社を約1カ月間不在にすることに対する不安はなかった。引き継ぎは思っていた以上に大変で、資料を作るのにも時間がかかった。「ただ、そのように仕事を棚卸しする機会はめったにありません。しかもそれを上司に確認してもらうことで仕事のアドバイスを得ることができ、業務プロセスを見直すことができたのは、思わぬ副産物でした

 その結果、「妻出産休暇」から復帰後、営業成績も伸びたという。

 「業務を効率化できたことで、同じ時間内で多くの案件をさばけるようになり、今まで達成できていなかった目標数値を達成できるようになりました。休暇の取得によって仕事にもいい影響が出るとは、子どもに助けられたようなものですね」と笑う。

次ページから読める内容

  • 妻の実家のそばで子育てすることが最適と判断
  • 何より重視するのはメンバーとのコミュニケーション
  • コロナ中はオンライン夕礼やバーチャルオフィスの試みを実施

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