日経DUALの「共働き子育てしやすい企業グランプリ2017」で6位にランクインしたNTTコミュニケーションズ。同社の「両立しやすさ」について、2人のパパ社員とヒューマンリソース部の部門長にお話を伺い、前・中・後編の3本に分けてお届けする。前編では、社内の制度が整う以前から「仕事も子育ても100%取り組んできた」という“両立の星”にご登場いただく。

(上) NTTコム 在宅勤務で育児時間を捻出した両立パパ ←今回はココ
(中) カラオケルームも活用 柔軟な働き方を社内外へ発信
(下) NTTコムソル 仕事と育児の両立に不安は感じない

ストップウォッチで作業時間を計測して効率化

 「ほら、これを見てください」。NTTコミュニケーションズ(以下、NTTコム)の大橋剛さん(第三営業本部営業推進部門主査)が示したのはA4サイズの1枚の紙。「メール処理」などの作業の名目と「◯分◯秒」という作業時間が記されている。「自分の仕事内容を細かく分類し、何分何秒掛かったかを常にストップウオッチで計測、半期に一度、掛けた時間の合計と成果を数字で見比べることで仕事の効率化を図りました」

 「7年間、自分の仕事内容と掛かった時間を分析し続けると、『この時期はやたらと社内の打ち合わせが長かったけど、売り上げは上がっていないな』といった傾向が見えてきます。『これぐらいの成果を上げるためには、◯時間は必要です』といった説明を上司に対してできるようになりました。ただ万人におすすめはしないですね、周囲にちょっと気持ち悪がられますから(笑)」

 大橋さんがここまでするようになった理由は「子育て」。2人の子どもを、海外出張もある多忙な国家公務員の妻と育ててきた。「『短い時間でいかに効率的に働くか』を常に考えてやってきました。子どもたちが小さいころは、週に2日はベビーシッターに預け、1日は僕、1日は妻が早く帰り、残り1日はファミサポさんでなんとか乗り切りました」

 「シッターさんには子どもが寝た後も家で待っていてもらっていたので、システムのアウトソーシングの手順書さながら、寝かしつけ後にやってもらえることも考えて発注していました。当時は1カ月、8万~10万円がベビーシッター代に消えて……。でも、時間をお金で買えるなら、と納得していましたね。シッターさんには、下の子が小3になるまでお世話になり、上の子が中学生になった現在は、子どもたちが自分で夕飯を作るようになっています」

留学先のニュージーランドでは当たり前だった共働き子育て

 現在の家事分担について聞くと、「炊事、洗濯、掃除といった単純家事の多くは僕が担当しています」と大橋さん。育児のために定時で帰らなくてはならない日は、どのように工夫したのだろうか。「割り切りです。例えば、水曜は定時で帰ると決めたら、他の日に集中して遅くまで働く。時間を意識するか、しないかの違いだけだと思います。育児も仕事も100%したいと思ったから、やるしかなかったですよね」

 大橋さんがそう考えるようになった理由は、大学時代に遡る。「大学在学中、ニュージーランドにラグビー留学したんです。向こうでは父親も母親も働きながら、家事・育児を分担するのが当たり前でした。当時の日本社会はそこまでではありませんでしたが、その姿を見て、僕もそうしたいと思ったんです」

「「炊事、洗濯、掃除といった単純家事の多くは僕が担当しています」(NTTコミュニケーションズ・第三営業本部営業推進部門主査・大橋剛さん)

次ページから読める内容

  • 家事をする時間が欲しくて在宅勤務に飛びついた
  • 仕事、子育て、ラグビー、やりたいことは全部やりたい
  • 「残業削減が進まない根本原因」を身をもって体験

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