街ナカや駅ナカなどに69店舗を構えるスープ専門店「Soup Stock Tokyo」。運営するスープストックトーキョーは、社員の約7割が女性という女性主体の会社だ。夜や土日の勤務が不可避で、子育てとの両立がしにくいと言われる外食業界にあって、子育て中の社員をサポートする姿勢を徹底し、業界初の人事制度を次々に導入している。上編ではその取り組みの中心人物である、同社取締役副社長で人材開発部部長の江澤身和(みわ)さんにお話を伺う。

<スープストックトーキョー 取材リポート>
【上】 スープストックトーキョー 外食でも両立しやすく ←今回はココ
【中】 子育て経験で人をサポートする面白さに目覚めた
【下】 社長も部長も育休取得 パパ社員で情報交換

ママになっても働きやすい会社であるために

取締役副社長 江澤身和さん

 スープストックトーキョーは、社員の約7割が女性。その14%が子育て中のママで、ボリュームゾーンは、ママになってからの働き方が気になる30歳前後の女性たちだ。このような女性主体の会社では、女性が出産後もやりがいを持って働き続けられる環境をつくることが必要不可欠。それが、ママ社員だけでなく、その予備軍である若い女性社員のモチベーションアップにもなり、優秀な人材を獲得したり、流出を防いだりすることにもつながる

 そうした取り組みを中心となって進めているのが、江澤身和さん。もともとSoup Stock Tokyoにアルバイト(同社ではパートナーと呼ぶ)で入り、現在は取締役副社長と、華麗なるキャリアパスを描く。複数店舗の店長を歴任してきた現場視点を生かしてパートナーや社員たちが働きやすい環境作りに大いに役立て、「働き方“開拓”」と呼ばれる人事改革を推進している。