総合スポーツショップ「スポーツデポ」、ゴルフ専門店「ゴルフ5」、小商圏スポーツショップ「アルペン」など、北海道から沖縄まで全国に約400店舗を展開する、スポーツ用品販売大手のアルペン。「働きがいNo.1」を行動指針として、職場環境の改善に取り組んでいる。イクボス研修や、女性躍進を進めている同社の「仕事と育児の両立しやすさ」について、パパ社員とママ社員に話を伺い、前・後編に分けてお届けする。前編では、店長経験を持つパパ社員に登場いただく。

<アルペン取材リポート>
【前】 接客中心の店舗でも柔軟に働ける仕組み ←今回はココ
【後】 女性社員の発案で「ジョカツ」推進

 現在は本社で、主に新店の売り場デザイン業務にかかわる高桑徹さん。昨年夏までの10年間は店頭に立ち、複数店舗での店長も経験している。「2007年に入社して以来、岐阜、沖縄、愛媛、群馬、静岡と異動の連続。静岡で初めて店長になり、その後愛知での店長を経て、昨年8月に本社に異動しました」。職場結婚をして、8歳と2歳のお子さんがいるパパでもある。

 「店長としてお店の第一線で働く感覚は楽しかったですね。自分が接客することでお客様が納得し、ご購入いただけると本当にやりがいを感じます。店舗では陳列、レイアウトなど売り場作りも重要で、思い通りの売り場ができて、お客様の目に留まるのもうれしかった です」と振り返る。

現在は本社でVMD部フェイシング第2グループに所属する高桑徹さん
現在は本社でVMD部フェイシング第2グループに所属する高桑徹さん

 本社の勤務時間は9時~18時だが、店長時代はシフト制。「スケジュール管理でいうと、本社のほうがしやすいですね。店舗は早番と遅番があって、早番は朝9時~18時、遅番は12時半~21時半です。でもお店はどうしてもお客様相手の仕事ですので、時間は流動的になっていました」

 本社は働き方改革として、ペーパーレスや判子レスなど業務効率化を進めている。本社の業務はある程度定型的な業務、取引先などが多いため、比較的システマチックに業務の効率化が進んでいるという。しかし、お客様に対しての接客が中心で、突発的な事態が多く発生する店舗業務においては、どのような働き方改革の取り組みがされているのだろうか。