土日働く妻に代わり週末は主夫生活
妻の育休復帰後は、共働きで育児をしている岡﨑さん。特に週末は主夫として生活しているという。「妻はブライダル関連の仕事をしているので、土日も仕事のことが多いんです。だから土日は僕が家事育児を。平日は残業の日もあり、妻に頼りっ放しですからね」
とはいえ、平日もできる限り、家事や育児にコミットしている。「僕が夕食を共にできることは多くないので、朝食は毎朝僕が作って、家族で食卓を囲んでいます」
朝は必ずパン・ヨーグルト・サラダ・豆から挽いたコーヒーを用意する。盛り付けも美しく、まるでホテルの朝食のようなレベルの高さだ。平日も休日も、家族全員で過ごせる時間は少ないからこそ、日々の生活を大事にしていることが岡﨑さんの言葉の端々から伺うことができる。
「子どもの頃、父とあまり一緒にいられなくて寂しかったんです。多分それが影響していて、できるだけ子どもと多くの時間を共にするようにしたい、と常に意識しています」
ママ上司や会社の制度、理解ある環境のサポートがあってこそ
現在の部署には昨年末に異動になり、育休を取得した時はコンシューマー製品部にいた。日本HPで二人目の男性育休取得者だった。
2016年というと、まだ、世間一般には男性で育休を取ることはメジャーではなかった時期だ。取りづらいと感じることはなかったのだろうか。
「全然感じなかったですね。当時の上司が女性で、母としても活躍していたのも大きかったと思います。理解がありました」。そのときの上司が上編で登場した沼田綾子さんだ。